二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.316 )
- 日時: 2012/05/30 23:06
- 名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)
「(あいつ、さっきの黒猫と同じ匂いがした。)」
「え? でも化け猫でない限りそんなこと出来ないと思うけど…。」気のせいじゃないかなぁ?」
「(………)」
『まぁ、注意はした方がいいな。あまり人間のような気配がしないから。(あいつとまったく同じなんだ。)』
そっかぁ。ま、アクマもいつ出てくるか分かんないし。そこらへんは気を付けとくよ。
「食事です。」
そう、渡されたのは、さらにもられた白い液体。たぶんミルクだろうな。
本当に大したこと出来ないんだね…。それとも材料がないのか…。
宿なんだからあると思うけど。
「いくら、大したことが出来ないといっても、これじゃあ…」
「文句いわないの。無理いってとめてもらったんだから。」
「そうそう。雨で冷えた身体もこのあったかいミルクを飲めば…」
そういってラビは、皿に入っているミルクを一口飲む。
あったかいと思っていたミルクは、どうやら冷えていたらしく思い切り噴きだす。
「冷たいミルク…」
でも、何もないよりはマシか。頂こう。
そう思って、ミルクを一気に飲み干す。おかわりが欲しいです。
「そういえば、ここらへんってノアのこうずいのことで有名よね。」
「それって…あの?」
アレン君が、すぐさま反応する。
確か、誰かがそんなこといってたような気がするけど。とりあえず、ノアの事は知ってる。
リナ姉は、そのアレン君の反応に続けて説明をする。
そういえば、先日148名の教団の人が死んじゃったんだっけ。
その中で6人だったかがエクソシストだっていう話だけど。
一通り、話も終わり部屋に入る。
結構、殺風景な部屋だ。教団にある私の部屋みたい。
「うぅ。お腹すいたぁ・・・。」
飢死しそう。てか、するかも。すると、隣からものすごい音がする。
雷はなってないし…。あ。もしかするとアレン君のお腹の音…。
そしたらまだ私の方は、マシなのか。まだなってないし…。
「もう何? この音…。」
「たぶん、アレン君のおn」
最後まで言う前に外で銃声が聞こえ、部屋に窓を割り、弾丸が入って来る。
アクマの攻撃だ。
「リナ姉」
「えぇ。」
「イノセンス発動!」
リナ姉は、すぐに発動し割れた窓から外にでる。
“イノセンス、発動”
クロから、剣を受け取り戦いに臨む。
「リナリー! 俺は、ルル=ベルとかいう奴の様子を見てくる」
『珍しいね。ルギアが他人を心配するって。』
お前よりは心配してたと思うが。まぁいい。
「クロ。あいつの匂い、分かるか?」
「(火薬のにおいが充満しててどれが何だかわからないよ)」
「そうか、分かった。」
とりあえず、1階へ降りる。
「ルル=ベル 大丈夫か。」
叫んでみたが、返事は帰ってこない。
ただ、返事をしたのは、チリン、という鈴の音だ。その方向をみると、あの黒猫がいた。
額に十字架の模様がついている黒猫。
ここで飼っていたのだろうか。それとも、こいつがルル=ベルの本体なのか。
「ルルべルちゃん!?」
外からラビ達が入って来る。どうやら心配しているようだ。
扉が開いたのを見計らい、黒猫は、外へ出ていく。
「黒猫…? なんでここに…」
「とりあえず、黒猫は、放っておこう。まだアクマの気配がする。いくぞ」
「はい!!」
とりあえず、そこで別行動になる。リナリーは、あの宿屋を調べるみたいだ。
ラビやアレンは、ルル=ベル探し、といったところか。
俺は、手当たり次第アクマを破壊している。Lv.2が何処かに潜んでいるな。
そいつを見つけないと。
『アレン君が、危ないっ!』
それは、お前の感か?
『え…?』
まぁいいや、いこう。アレンはどっちだ。
『たぶん、こっち。』
ルキアの指示に従い、アレンがいると思われる場所へ走った。