二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.323 )
日時: 2012/06/03 20:43
名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)

「アレン!!」
呼んでも返事は帰って来ない。まだ遠いんだろう。
さっきラビとクロウリーを見つけたから近くにいそうな気もするが。
「あなたを失えば、悲しむ人がきっといる。だから僕は・・・」
奥からかすかにアレンの声が聞こえる。
誰かと話している。それも内容からして力のない人間に。
「っ!! ルル…ベルさん…」
「アレン!! クロス・エンド!(十字架の終焉)」
上から思い切りルル=ベルめがけて技を放つ。
だが、すばしっこい奴ですぐによけられた。気配を消してから技をしかけた方がよかったか。
「ルギア?」
「ややこしいだろうが、ルギアだ。」
「俺もいるさぁ」
上から声がしたと思ったら、ラビが屋根の上にいるのがみえる。
他にも、リナリーとクロウリーもその屋根の上にいた。
しかもアクマも集まっている。大集合、だな。
「貴方は…」
「私はノア。」
額には、ノア特有の紋章みたいなものが刻まれている。
「あの、ロード・キャメロットの仲間なんですか」
「…。」
何もいわずにそのノアは、去っていく。アレンは、そいつを追いかけるが完全に見失う。
「(あの黒猫!!)」
やはり、あいつの出てくる時に黒猫が現れる。本体っていうのはあながち間違ってなさそうだ。
『ルル=ベル………』
どうした。何か心当たりでも?
『ううん。別に。なんでもないよ。ただ、あの人がたまに遊んでる猫の名前に似てたから。』
そうか。








「雨……か。足止めにぴったりの材料だな。」
ベルから聞いた。あいつは、クロス・マリアンの護衛部隊の足止めを任されてるようだ。
僕に手伝ってくれといわれたが一体何すればいいのか分からない。
とりあえず、人間そっくりに作り上げた人形を使いほとんどの宿を満員にしてから、
手頃な宿を探しその店長やらなんやらを奇麗に壊す。
花瓶などの破損物は仕方ないが掃除すれば特に不思議なことはない。
後は、ベルがこの宿にあいつらをおびきよせればいいだけの話。
ただ、宿っていうと何か食事を出さなきゃいけない訳だろ?
もしあいつらがこの宿に泊まったらベルが何か作らなければならないんだろ?
あいつ、なんか料理出来たかなぁ…。
そこらへんは、心配だが、後は必要ないといわれてしまったのでそのまま退散。
しようと思ったが、少しベルのやり方を観戦してみることにした。