二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.343 )
日時: 2012/06/07 20:09
名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)

その後、ラビはハンカチを取り出し近くの川で濡らす。
僕は、ポケットの中にオレンジが残っているのを思い出してそれを取りだす。
「あ、オレンジあるんですが食べますか? 僕、今ナイフ持ってるんで剥きますね。」
ラビの返事をまたずにナイフをとりだし、皮をむいていく。
隙をみて、ラビの方向へわざと手を滑らせ当てようとするが、すぐによけられる。
やっぱ、こんなんじゃ駄目だよな。
いっそ正体バラして戦ってもいいがそれだとベルに怒られるからな…。
それに、ミミの手柄にするように仕向けなければいけないんだから。
そしたらイノセンス、奪うか。ルギアの武器は双剣だよな。
猫を奪えば取りだせない訳だから猫を奪うか。まぁこっちは簡単だな。
「一体何さ。」
「すみません。手が滑ってしまって…。」
えっと、ナイフは、川の中に落ちたのか。
「それじゃ、僕、ナイフ取ってきますんで。」
そういってそのまま川の中へと入っていく。ナイフを拾い上げ、しまう。
「おっと。あぁ。あの、すみませ〜ん。なんかはまってしまったみたいです。」
と、さも岩の間にはまったようにみせかける。
「助けてくれませんか?」
「仕方ねぇさ…。ルキア、看ててくれるさぁ?」
「今は、ルギアだ。まぁ、看てるよ」
「ご、ごめん。」
ラビは、こちらへ近づいてくる。そして、手をこちらへ伸ばしてくるのでそれを引っ張った。
「本当にスミマセン、ね?」
一気に力をこめ、川の中へおとす。
その間に、ラビのイノセンスを水の中で発見し奪おうとするがスカした。くっそ。
「あはは。強く引っ張りすぎちゃったみたいですね。でも、暴れたおかげで抜けたみたいです。」
「ったく。こっちまでびしょびしょさぁ。」
何事もなかったかのように演技を続ける。ラビは、こちらの悪意に気づいていない。
あ、やばい。水の中に入ったせいでカラコンとれそう。
「すみません、ちょっと向こうの方で魚取ってきます。ここの魚みんな逃げちゃったんで。あ、このオレンジ、食べてていいですよ。」
オレンジをルギアの方へ投げ、下をうつむきながらここを去る。
ラビ達が見えなくなったところで水面を見る。そこには、カラコンが片方取れた自分の姿があった。
「予備、持ってきといてよかったな。」
カラコンの奥にある真赤に染まる目の色。それを持ってきた灰色のカラコンで隠す。
そこでなんらかの方法で魚を3匹入手し、ラビ達の方へ戻る。
「風が…。これは、ひと雨くるかな。」
ラビ達がいた方にいくと、焚火をしていた。手頃な棒をみつけ、魚にぶっさしていく。
その魚を焚火の近くにぶっさす。
そうか、さっきラビがびっしょになったからたいてんのか。
しかしまぁ、次の作戦はどうすっか。
イノセンス奪うのになんでこんな苦戦してんだろ。こうゆうことに関して馬鹿だよな。