二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.38 )
- 日時: 2011/12/20 20:22
- 名前: 有栖 (ID: WKDPqBFA)
第3話 神の武器(イノセンス)
「終わった。ケルシー、これまた預ける。」
ルキアは、持っていた双剣をクロの方へ投げた。
クロは、その双剣を戸惑いもみせずに飲み込んだ。痛みは感じないようだ。
一体、クロの腹の中はどうなっているのだろうか?
「さて、自己紹介がまだだったな。アレン」
「!! なんで僕の名前を? まだ教えてもないのに。」
と、その時アレンのポケットから金色の丸いゴーレム、ティム・キャンピーが出てきた。
クロは、そのティムをずっとみていた。
アレンは、イノセンスの発動をとめる。
「アレンのイノセンスから伝わって来るさ。君の情報も。性格も。全て、な。」
「意味が分かりません。どうゆうことですか。」
アレンは急に真剣な顔つきになる。
「おいおい、そんな怖い顔するなって。そこまで細かい情報までは知らないから安心しろって奴だ。」
「詳しく教えて下さい。」
「仕方ない。長いからよく聞いとけよ」
ルキアがアレンに自分の事を長々と教えている内にティムとクロはたわむれていた。
と、いってもクロが一方的に遊んでいるだけだったが。
どうやら、クロはティムの尻尾がどうしても気になるようだ。さっきからずっと追いかけまわしている。
それをティムは、逃げ回っている。
「まぁ、ルキアはイノセンスの発動の仕方も知らないエクソシストだからな。
エクソシストといえるのかもわかんねぇが。」
ちょうど話が一区切りしたらしい所で説明すると、
ルキアのイノセンスは、自我を持っており右目があらわになっている時だけ発動が可能。
自我を持っているので自分から勝手に発動する場合がある。
ただ、その半面リスクは高く自分から勝手に出てきている時は記憶が消えている。
他のイノセンスとの会話的なものが可能らしい。
それでアレンの情報を手に入れたようだ。大体はこれくらいだろう。
「あぁ、ちなみに俺の名前はルギアだ。昔にそこの黒いゴーレム。クロ・ケルシーの主人につけてもらった名前だよ。」
「大体は、分かりました。」
「そうか、よかった。後、俺がルキアに戻った時、伝えとけ。右目は隠すんじゃない、と。
よろしくな、っていう奴だ。じゃあな、呪われたエクソシスト。」
そう言い残しルギアとなのったルキアのイノセンスは、発動をとめてルキアに戻った。
ただ、戻った瞬間なのでまだルキアの気は失っている状態だった。
なのでその場で前に倒れそうになるのをアレンが急いで受け止めた。
「アレンさん! 無事ですか!?」
「え、えぇなんとか。」
遠くからファインダーのライがやってきたようだ。
「あれ? この子は? 確か、昨日会った…」
「これから、エクソシストになる子ですよ。」
「え?」
「(捕まえた!!)」
アレンとライの耳にそんな声が聞こえた。
聞こえた方向を見てみるとそこにはティムを捕まえたクロがいた。
アレンは、あわててティムを助け出しクロをなんとかして説得した。
「(…こいつが君のゴーレムなのか?)」
「は、はい。まぁ…」
ゴーレム相手にも敬語を使うアレン。癖がついてしまっているのだろうか?
「(じゃあ、やっぱエクソシストなんだな♪マスター以外のエクソシストに会ったのは初めてなんだ!よろしくな)」
「あ、はい…?」
アレンは、ゴーレムによろしくといわれるのがなんだか不思議でたまらなかった。
それは、そうだろう。自我を持ち喋れるゴーレムなんてそんなにいないのだから。