二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.41 )
日時: 2011/12/20 20:20
名前: 有栖 (ID: WKDPqBFA)

と、その時ちょうどルキアが目を覚ました。
「あれ?」
「あ、覚めました?」
その声を聞いてルキアは抱えられてることに気づきすぐにアレンから離れる。
「ご、ごめんなさい! ところで、今まで何してたんですか?」
ルキアは、ルギアの言うとおり記憶が消えているようだ。
きょとんとしている。
「えっと、悪魔を破壊してました。あ、悪魔って分かりますか?」
「え、あぁハイ。ずっと大切な人と一緒に旅してましたから見たことありますよ。
 その、大切な人、君と同じエクソシストなんです。何回も遭遇した事ありますよ。」
「へぇ。どこまで分かるんですか?」
「えっと、エクソシストの事とか、悪魔の事は、大体分かります。後は、いのせんす? の事を少しだけ。」
「え? じゃあ、自分にイノセンスがあるという事は知ってるんですか?」
アレンは、少し驚き混じりにルキアに質問する。しかしルキアは知らない、と答えた。
それと同時に眼帯がはずれているのを思い出す。
あまりにもアレンが普通に対応しているのですっかり忘れていたのだ。
「あの、私の右目を見て気持ち悪いとかって思わないんですか?」
「え? そんな事ありませんよ。僕だって同じような立場ですから。」
アレンはルキアに向かって微笑んだ。
「あぁ。そうだ! 貴方のイノセンスから伝言で、右目は隠すなって言ってました。」
「え? 私にイノセンスなんてあるんですか?」
まずそこからだった。それはそうだろう。
ルキアは今までの約14年間自分が寄生型のエクソシストだという事を
知らないで生きて来たのだから。
アレンは、とりあえずさっきルギアに説明されたことをルキアに話した。
全て説明し終わりルキアはまだ理解できていないような顔をしていたがアレンはかまわず話を進める。
「黒の教団へ来ませんか?」
「黒の教団?」
「ハイ!エクソシストが集まる所ですよ。きっとそこならイノセンスの事についても段々分かってきますよ」
ルキアは少し考えた。
アレンの言う事が本当なのであれば、ルキアの大切な人も見つかるかも知れないと。
こんな言い方をしたが、ルキアはある日突然といなくなったその大切な人を探すために旅をしているのだ。
まぁ、ルキアの過去についてはまた後で。
「分かりました。その、黒の教団へ連れて行ってもらえますか?」
「はい、喜んで。あ、自己紹介がまだでしたね、アレン・ウォーカーです。よろしく。」
アレンは、手を差し出した。だからルキアも、その手を握ってから自己紹介した。
「ルキアです。よろしくお願いします。えと、隣にいる人は?」
「あ、ファインダーのライです。」
ライがお辞儀をしてきたのでルキアもつられてお辞儀をした。
「では、行きましょうか。」
「あ、ちょっと待って下さい。」
ルキアは、そういってさっきの青年が落としたヴァイオリンを持って屋敷のそばへおいた。
「すみません、では、行きましょうか。」
「あ、僕は、他の調査があるので先に帰ってて下さい」
ライは、そういってどこかへさっていった。
ルキアとアレンは、黒の教団へ向かうことにした。











『エクソシスト…か。ルキアには似合わない響きだよな。』