二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.425 )
- 日時: 2012/06/17 21:04
- 名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)
「あぁ? あの、仮面かぶった赤髪の野郎か?」
仮面は、かぶったっていうのか?
「ま、まぁそいつのことなんだけど…」
「それなら、餃子10セットくらい買ってくれたら教えてやるよ」
餃子10セット…。
「ルギア、頑張って」
リナリーに、そんなことを言われる。
…食べれそうにないし、後でアレンにあげよう。
「はい」
「お、いいねぇ兄ちゃん。それじゃ、教えてやるよ」
「ありがとうございます!」
リナリーがお礼を言う。こんな奴にお礼なんて…
「そいつはなぁ、この街一番の所にいる。すげぇ豪家だからすぐに分かるぞ」
「………」
餃子、10セットを受け取りその場から去る。
ケルシーで、他の皆に一斉通信する。
どうやら、アレン達もその情報をもらっていたようだ。
無駄だったな。餃子。
そんなこんなでその豪家な場所へつく。
そこには、もうアレン達がいる。
「あ、アレンこれ…」
「いいんですか? ありがとうございます!」
中へ入ろうとすると急に中から人が出てくる。
「こら待て。ここは、餓鬼は、立ち入り禁止だ」
胸倉を思い切りつかまれる。片方の手にアレンも捕まってた。
……ただの凡人に暴力は出来ないよなぁ。
「ご無礼いたしました。今から主の所へ案内いたします。裏口へおまわり下さい。我らは、教団のサポーターでございます」
随分、雑な歓迎の仕方だな。
無事に裏口からまわりこの店の主のとこまでいく。
「いらっしゃいませ、エクソシスト様がた。店の主、アニタと申します。」
この店の主って感じの美しさだな。
「いきなりですが、クロス様は、もうここにはおらっしゃいません…」
また、逃げ出したのか。今度はどこに。
「船で旅立たれました。そして、その船は、海上で撃沈されました」
「確証は、おありか?」
「はい。救難信号を受け取った船がすぐに向かいましたが、そこには人も船もなかったようです。そこには、不気味な残骸と毒の海が広がっていた、という。」
不気味な残骸っていうのはアクマの残骸だろう。
撃沈されたっていってもアクマは、倒したんだな。
「師匠は、どこに向かったんですか?」
「え?」
「師匠は、そのくらいで死ぬ人では、ありません。師匠はどこへ向かったんですか!」
「そう…思う?」
アニタっていったか。そいつが、涙を流す。
「マホジャ、すぐに船を用意して。」
「はい」
「クロス様は、日本。江戸へ向かわれました」
日本。東の果てにあるといわれているあの島国か。
随分、遠い所へいったもんだ。にしても何故そこへ?
でも、やっと居場所が、つかめたんだから喜ぶべきなんだろうな。
話声が聞こえた。
とてもとても懐かしい声が聞こえた。
冷たい、私の心を温めるような声がした。
君は………誰?
貴方は、誰ですか?
私は、誰ですか?
「名前? そうね。私のルキと貴方のアを取ってルキア。」