二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.429 )
日時: 2012/06/18 18:10
名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)

第2期キタァァァアアアア!!

第27話 咎落ち

なんとか準備も終わり、お昼頃には出航。
しかし、俺には嫌な予感しかしなかった。
アレンのイノセンスが、もろくなっているのにリナリーが気付いた時から。
どうして、その時俺がイノセンスの変化に気付けなかったのか。
なかなか答えが出ない。
アレンのイノセンスが、俺を裂けている。そう感じる。
それも仕方ないとも俺は思う。
術者を、自分の不注意で死にかけさせてしまったのだから。

出航してまだ、1時間もたたないうちに遠くから数え切れないほどのアクマの気配。
「遠くからアクマの気配。気を付けろ。まだ遠いがイノセンスは、準備しといた方がいい」
それにしても多すぎる。この数は、異常。
「みなさん! アクマが来ます!!」
上からアレンが騒ぐ。
アクマの気配がするほうをみると、空が黒くみえるほど大量にアクマがいる。
「なんて数なの!?」
「このタイミングで来るということは…」
「わしらの足止めか」
俺は、ケルシーから双剣を受け取り、準備する。
「「「「イノセンス、発動!!」」」」
ここまでそろうとすごい物だな。
近づいてきたアクマを、次々と壊してゆく。
だが、減る気配がない。

…少しおかしい。なぜ攻撃してこない。
逆に通り過ぎていく。
イノセンスがどこかにあるにしてもこの数は、尋常じゃない。
何が起きている。一体、こいつらの先に何があるっていうのだ。
「俺は、アクマの後を追う。」
「分かったさぁ。」
アクマが通った向かっている方向へ、アクマを踏み場にし壊しながら進む。
下に陸地が見えてくると、すぐに多数のアクマを破壊してから地面に降りる。
そこから、自分の足でアクマが向かう方向へ走る。
途中、アクマにこちらの様子を気づかれて攻撃してきた奴もいるが、所詮、少数。
Lv.2だとしても少数なら時間は、かかるが倒せる事が出来た。
一人で来るべきでは、なかったな。
大人数で来られた時、力が半分以上もでない今、こっちが不利。
もっと速く走ろうと、一緒についてきたケルシーに形態変化をしてもらい、そのケルシーに乗ってゆく。
こっちの方が断然早い。
すると、その時隣でなにかが通り過ぎる。
アクマがこちらへ気付いたか、と思ったら違った。
何かから逃げている。
そのアクマの後ろを見るとリナリーがダークブーツで追っかけているのが見えた。
もう一度、アクマの方をみるとアクマに何かが捕まっている。
エクソシスト…?
あいつのイノセンスの気配が感じられないところをみるときっとアレンだろう。
「第2解放 音枷」
リナリーが、イノセンスを第2解放してアクマの元へたどりつく。
そして、破壊。
俺は、アレン達の方へ向かう事にした。
アクマから落とされ、浮かんでいるアレンをケルシーが口でくわえ、キャッチする。
「る、ルギア!」
同時に、リナリーも一応ケルシーの背中にのせて、崖の上に登り、止まる。
「ありがとう」「ありがとうございます」
その時、急に爆裂音。と、同時にイノセンスの膨大な気配。
イノセンスが怒っている。これは…