二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.472 )
- 日時: 2012/06/29 18:46
- 名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)
第31話 Lv.3
「ア…レン…」
夢、か。
随分と懐かしい夢だったな。ルキアに寄生した時の記憶。
真ん中にいたのは、灰色の世界にいたのは、アレンだったんだな。
俺は、どうやらソファの上で寝ていたようだ。
クロウリーとブックマンがチェスをやっている。ミランダは、イスに座っていた。
「ちょっと外いってくる」
「いってらっしゃい」
「あぁ」
すぐに立ち上がり、甲板へ向かう。
もう陽は、落ちていて暗闇に染まっている。
「——っ!」
強いアクマの気配。いままでのとはまったく違う。
気配の方向へ走ると、ラビを狙うLv.3が立っていた。
「ラビ! 危ねぇ!」
後ろのアクマに気付いたラビは間一髪でラビの攻撃をよける。
「火判!」
すぐにラビがアクマへ攻撃するが、アクマには聞いていないようだ。
「ラビ、そいつはLv.3だ! 気を付けろ!」
「何?」
ラビがよそみをした隙にアクマがラビを吹っ飛ばす。
吹っ飛ばされたラビは、そのままマストへ。
「ケルシー!」
「(ここにいる)」
案外すぐ近くにいて双剣を加えている。
それを受け取り、アクマの狙いを俺に変えさせる。
ただ、いつもの半分の力が出ない以上、あまりでしゃばんない方がいいだろう。
早く、誰か来ないのか。
「タイトル、白髪の無残な死」
やばい。アクマの攻撃なら壊されることはないだろうが、ルキアの体が傷つく。
「ヘブンコンパス 地獄の針 ノースクライム」
黒い針。ブックマンのイノセンスか。
アクマは、ハリネズミのようになあってゆく
「大丈夫か、ルギア殿」
「あぁ。なんとか。油断はするな。こいつは、Lv.3だ。」
今は、動けないでいるがいつ動くか分からない。
「タイトル。なぜ止めをささない」
「止めは、さす。その前に2,3質問がある。」
ブックマンが3っつめの質問を聞いた時、アクマが急に動きだし、空へと飛んでゆく。
「「ブックマン!/じじぃ!」」
「伸!」
ラビが、すぐにブックマンの後を追いかける。
間に合うかどうか…。
「船から離れすぎなければいいけど…」
いつのまにいたのか、クロウリー達も外へ出てきていた。
ラビ達は、いつまでたっても戻ってこない。くるのはアクマの弾丸。
その弾丸に船がやられる。
そのたびにミランダのイノセンスが戻す。
これだと、いつミランダの体力がきれてもおかしくない。
なるべく被害をおさえなくては。
だが、空は曇っていてどこにいるのかもわからない。
分かるのは、アクマはLv.3も合わせて4体しかいない、ということ。