二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.481 )
日時: 2012/07/15 12:17
名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)

第32話 メッセージ

「アクマか」
俺は、そのアクマに向かって警戒する。
よくみればそのアクマ、イノセンスを持ってやがる。
一体なぜ…。
「ち、違うっちょ! オラは、アクマでも改造されたアクマっちょ。だから敵じゃないっちょ」
「改造アクマ?」
「そうだっちょ!」
そういって、アクマがイノセンスを船の上に置く。
そのイノセンスの中には、リナリーが眠っている。
「リナリー…」
「あ、ティム」
どっからかティムがやってきて、自称改造アクマの頭の上に乗る。
「あぁ、お前がマリアンのゴーレムだっちょか。言ってた時より大きくなってんじゃんかよ」
こいつは、クロスとティムの事を知ってるのか?
「警戒を解け。クロス・マリアンは、アクマを改造出来る唯一の人物だ」
「ほれ、みろ!!」
……だからなのか。クロスとティムを知っていたのは。
と、いうことは船を持ち上げたのもこのアクマか。
『「ありがとう、イノセンスと皆を助けてくれて」』
…? 今のは、俺が出した声じゃねぇぞ。
「リナリーちゃん!!」
アニタが、イノセンスの結晶に向かって走り出す。
「近づくなっ」
「うっ…頭が…」
っち、遅かったか。
仕方なくアニタの所まで近づきアニタをイノセンスから離れさせる。
「アニタ様!!」
マホジャがすぐに近づいて様子を見る。
本当は、やりたくなかったんだがリナリーを心配してる人がいる。
俺は、リナリーのイノセンスに近づいて手をイノセンスに当てる。

—結晶化を解いてくれ

—大丈夫だ。心配ない

—もう、安全だから。


結晶は、光りだしリナリーの足に戻っていく。
シンクロ率が低くなってる。最大解放したのか。お前も無理するんだな。
「なんさっ!」
結晶化を解いたイノセンスの中から落ちていくリナリーを受け止めて静かに床へ降ろす。
そしたら、リナリーの手から何か落ちたのでそれをどこかへいかないように拾い上げる。
これは、髪飾りか?
「———っ リナリー!」
ラビが近づく。
その時、リナリーが目覚める。よかった。得に体に影響はないみたいだ。
「私は…まだ…世界の中に…いる?」
「………馬鹿やろう」
ラビとリナリーが涙を流す。
2人の涙はとても透き通っていて奇麗な色をしている。
俺は…