二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.515 )
日時: 2012/08/02 20:10
名前: 有栖 (ID: Pib.PIUG)

第35話 ノアの方舟

「——っ!!」
なんだ、急に頭の中に歌が。しかもこの歌…遊び歌…。
「灰色の気体 白い個体 黒い液体・・・」
「お前っ!」
こいつは、なんでこの歌を知ってんだ?
「やっぱり知ってるんだな。この遊び歌」
「何を意味が分からないことを」
灰色の気体、白い個体、黒い液体。
この遊び歌は、季節とこの世界の事を唄った歌。

—出して!ここから出して!私はエクソシストよ!ここから出して!

「リナリー!!」
「今、出してあげますヨ」
リクトの事を無視してリナリーへ近づくが何かの壁によってふさがれる。
壊そうとしてもびくともしない。
「無駄ですヨ、そんなちっぽけな攻撃じゃv」
「くっそ」
「お前の相手は、俺だ」
後ろからリクトから攻撃を受ける。すると急に煙幕があがり視界をふさぐ。
一体どうなってやがる。
リクトに気を付けながらこの煙幕の中を進む。
おかしい。近くにリナリーとラビと神田以外にもうひとつのイノセンスの気配がする。

—リナリー、リナリー!

『アレン君!』
まさか。戻ってきたのか?
そのまま、アレンのイノセンスっぽい気配に近づいてゆくとどこからか仮面が現れる。
「『アレン?/アレン君?』」
「る、ルキア!?」
「残念ながら今は俺だ」
「す、すみません。あのリナリーが起きないんです…。」
アレンがリナリーをこちらに見せる。
よかった結晶化が解けたのか。
「大丈夫だ、その内起きる」
「よかった…。」
と、その時近づいてくる影一人
「待ちやがれ、コラァ!」
すぐに出て来たのは、神田だった。
「死ね!!」
六幻をアレンに向けて振り下ろす。
「か、神田!?」
「な、もやし…」
「アレンです。」
「どうゆうことだ。」
「僕が聞きたいんですけど…」
神田は、アレンだと分かってても六幻をしまわない。
むしろ力を入れている。
こいつらは、会ったらすぐに喧嘩するな。
「俺は、天パのノアを追って来たんだ。おい、お前。奴、知らないか」
「知らねぇって奴だ。大体、ほぼノアの気配がない。どっかいっちまったよ」
再び、アレンと向き合い舌打ちする。
「なんですか!その邪魔しやがって的な舌打ちは!!大体、ノアに逃げられたのは、神田がノロマだからでしょう」
「今、なんつった?つかてめぇ、後からのろのろ出てきやがって何いってんだよ、このノロもやし」
「アレンですって何回いったら分かるんですか?あぁ、そうか。神田は頭もノロマなんですねぇ」
その光景を見ていたら後ろから誰かに叩かれる。
「ルギア、これ、どうなってるんさぁ?俺に今目の前にいるのは、本当にアレンさぁ?」
「どっからどうみてもアレンだ」
「…アレンが戻ってきたさっ!!でも、相変わらずユウとの喧嘩は何も変わらないさぁ」
そうなのか。でもこいつら、仲がいいのか悪いのか。まったく分かんねぇ。
『きっと仲がいいんだよ。喧嘩が出来る相手がいるんだもん』
そうだな。
そしたら、また後ろから人一人やってきて注意する。
「落ちつけ、2人とも」
「そうさぁ。ここは一応感動の再会…」
「「うるせぇ、狩るぞ!!」」
「「え゛ぇぇぇぇぇえええ」」
怖い奴。