二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.529 )
日時: 2012/08/31 12:11
名前: 有栖 (ID: FIlfPBYO)

第36話 頂上へ

「「「ピン底眼鏡!!」」」
声がしたと思って後ろへ振り返ると、そこらへんにいそうな人間の格好をした男性。
一般人には思えない殺気を出している。
「待て」
「そいつ、殺気だしまくってるぞ」
「少年、なんで生きてた…の!」
そういって頭突きをアレンにくらわす。
その男性が眼鏡をはずすと同時に容姿が一気に変わる
「出口、欲しいんだろ?やってもいいぜ」
前髪を後ろに上げ額の痕を見せる。
この人は、あの時の…微かに残るルギアの記憶。

“知ってたか。少年。イノセンスって破壊できるんだよ。ノアの一族と千年公はな”

“良い夢を。少年”

あの時の…ノア。
「この方舟に出口はもうねぇんだけど、ロードの力なら出来るんだな。出口。」
鍵を自分の手中におさめて地面から扉を出す。
あれが“ロード”の扉?
そこからこの方舟から出られる。アレン君達も心当たりがあるらしく信じる事に。
と、突然地面が崩れ始める
『崩壊が少ない所へ』
うん。
「きゃぁあ!」
「っ!リナ姉!」
そうだ、足がまだ自由に動かないんだ。
『2回目は無理だ。さすがに命の危険にもせまる』
そうだ、クロなら
「クロ!」
「(了解♪)」
クロが形態変化してリナ姉を助け出す。
「(捕まってろにゃ)」
クロが崩壊の少ない、つまり私達がいる所へ着地する。
「ありがとう」
リナ姉を静かにおろしてクロにお礼を言う。
そして、鍵を使って扉を開けてそこへ入る事に。
「絶対脱出、です」
皆が真ん中で手を組む。
「ルキアっ神田」
アレン君が私を呼ぶ。
「あ、うん」
「やるか」
「ですよね」
「いくぞ」
扉の奥へと進むと、外とは違う雰囲気を出した空間に入る。
まったく違う。扉の装飾もそうだったけど。
遠くで、建物かなんかが壊れる音がしたと思ったらそこに、1人のノア。
あの時、後半でラビと戦ってた奴…。
「お前ら、先にいってろ。あれは、俺の元帥を狙っていて何度かあっている。」
「神田一人おいてなんていけないよ」
「別にお前らの為に戦ってる訳じゃない。仕事できるだけだ」
傘の言う事があっていれば残り110分。
アレン君が残るといったが、後々の神田さんの六幻の攻撃で追い出される。
そして、次の扉へと進んでいった。


++


「あぁあ。何処にいるのかなぁ?」
「スキンの所じゃねぇの?」
方舟の中のひとつの部屋でロードと一緒に待機していた。
「あぁあ。早く来ないかなぁ」
「好きだねぇ。あの少年。アレンだっけ?」
「リクトだって同じ白髪のあの子、気になるんでしょ?」
気になるってか任務対照なだけなんだけど…。
返答に困っているとタイミングよく扉が開き誰かが入って来る。
「おかえりぃ!!」
ロードが元気よく振りかえるが誰が来たのか分かった瞬間少しテンションをなくす。
「なんだ、ティッキーかあ」
「そりゃどうも。俺なんかで悪かったね」
「ふっ。やぁティキ」
思わず鼻で笑う。ティキって残念な性格してるよな。
「今なんで笑った?」
「別に。残念な性格してるよなっていっただけえ」
「…悪かったよ、残念な性格で」
そういって空いているイスに腰掛ける。
「で。お前は、いつでんの?」
「お前らと一緒に参戦しようかなぁ」
どうせてっぺんに来るだろうし。来なかったらここから出てこれないんだから。
「勝手にしろよ」
「いわれなくても」