二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.74 )
日時: 2012/01/14 19:45
名前: 有栖 (ID: cHwZ8QFd)

———千年伯爵のシナリオが始まろうとしていた。———



アレン君が気絶した後、しばらくして見ていられなくなったため、一回部屋の外に出た。
リナ姉の部屋に入って様子を見るのもいいと思ったけど、治療の邪魔をしてはいけないのでやめておいた。
私が外に出るとラビもついてきた。きっと1人だと暇なのだろう、と思う。
ラビが話しかけてきたので、その返事に答える。
その後、話は弾み、結構時間がたったと思われる。
ラビが何かに気付いたようで部屋の中へ入って行った。
私は、ラビについていかないで外にいることにした。

部屋の外に出る前にラビが話していたノアの一族や伯爵の事を考える。
前に『あの人』に少しだけ教えてもらった事がある。
ノアの一族の事は、あまり話してくれなかったけど「後々に関わることになるだろう」と、彼はいっていた。
今思えば、彼は私がイノセンスの適合者だという事を分かっていたんじゃないだろうか?
でなければ、私にエクソシストや伯爵などの事を教えるはずがない。
しばらく考えてるとリナ姉の部屋からパンダ顔の男の人がでてきた。
えっと、ラビがいうにはブックマンっていってたな…。
「こんにちは。」
「そういえば、まだ紹介してなかったな。ブックマンだ。わたしの方に名はない。そう呼んでくれ。」
「あ、はい。ルキアです。」
一通りの紹介が終わるとブックマンはアレン君の部屋へ入って行った。
その瞬間、怒鳴り声が聞こえた。何をしてるんだろうか…


数分後、ラビが部屋から出てきた。
「じじぃが目の治療し始めたから出て来たんさぁ」
あぁ、そういえばアレン君の目って怪我してるんだっけ。
確か、左目。詳しくは知らないけど確か呪われてるっていってたなぁ。

数分後、アレン君が部屋から出てきた。
「どうだったさ?」
「えと、特に治療の必要はないって…」

「じゃあ、気分転換に散歩でもするさぁ。」
「え?」
「ルキアもいくさぁ!」

「ルキア?」
っ!
「あ、なんでしょう!?」
うわ、呼ばれてたの気付かなかった。
「もしかすると寝てたさぁ?」
「たぶん…」
寝てたかも知れない。それで、何の用だろう?
「気分転換に散歩しに行くさぁ!」
「あ、はい。」


と、言う事で外へ出てみることにした。
まわりは結構賑やかだった。祭か何かやっているのだろうか?
「年いくつ?」
「15くらい…」
えっと、私は生まれて何年たつんだ?
まぁいいかな。アレン君と身長的にも同じくらいだろうし14くらいなのかなぁ?
自分の年の事、聞かれた事なんてなかったから考えた事かなったけど。
「ルキアは?」
「14くらいだと思いますよ」
「ふ〜ん。じゃ、俺がお兄さん。だって18だもん」
以外だった。
背高いからそれくらいでもありえるけど、ラビには少し幼い感じがあったから15、6くらいかと思った。
どっちにしろ、私は一番下なんだけどね。
年を紹介した後、雑談が続いた。


あのポニーテールの人って「ユウ」っていうんだ。
漢字だろうからたぶん日本出身かな。
神田っていう姓っていうのは知ってたけど。
まぁ、あまりあわないしいいけどね。知ってても知らなくても。
でも、あの人に最後にあったのはコムリンの事件の時かなぁ…

そんなこと1人で考えてるとアレン君が何かを呟いて1人でさっさといってしまった。
一体何があったんだろう?
「あ、おいどうした? ちょっと! もやしってば」
「アレンです! ちょっと歩いて来るんで先に戻ってて下さい。」
去る時でも「もやし」っていわれたら反応するんだね…
ん?でも待って。散歩に行こうっていったのはラビだよね。
それを言うならばラビじゃないかなぁ…
「あちゃ〜、やっぱ餓鬼だ。」
「追いかけなくていいんですか?」
「ん? あぁ、今のアレンはアクマを見分ける目が使えないんだっけ。追いかけるか。」
「え? アレン君ってアクマを見分けること出来るんですか?」
「あれ? 聞いてなかったのさぁ?」
私がうなずくとラビは一通り話してくれた。
詳しい事は話からないけど、大体の事は分かった気がする。

さて、遅くなったけどアレン君を探さなきゃ。
「私は、こっちを探しますね」
「よろしくさぁ〜」
のんきな声でそういった。