二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.85 )
- 日時: 2012/02/04 23:30
- 名前: 有栖 (ID: cHwZ8QFd)
室長室の扉をノックしてから中に入った。
「失礼します。」
そこには、前に来た時と変わらない書類の紙達が散らばっていた。
でもちゃんとに道は出来ている…
「任務ですか?」
と、まぁそんなことはおいといて室長さんに任務かどうか聞いてみた。
大体の確立で任務だとは思うけど。
「うん。北の国の寒い方の地方でね、急に街に変なものが現れるようになったみたいなんだよ。」
「変なもの?」
なんだ、変なものって…
「ちょっと説明しずらいんだよねぇ…まぁ、いけば分かるから! これ、資料ね。」
「あ、はい。」
室長さんからその任務の資料をもらいさっそくその北の国へいくことにした。
あ、そういえばあの人の事きいてない。今、大丈夫かな?
「あの…」
「あ! 北の国にいく通行手段、今日逃したらいつになるか分からないから速くいったほうがいいよ」
えぇ、それ速く言おう? 室長さん。
私は、すぐに室長室を飛び出した。
『なんかあいつの行動が怪しいなって奴だ。』
走りながらルギアの言葉に返事をした。
何で?
『まるで、その先の話を聞かせたくない、とでもいうような行動だった。』
…私にはよくわからないよ。室長さんが、私があの人の事を聞こうとしているのを知っていた訳でもないし。
偶然じゃないかな?
『そうだといいけどな。』
考えすぎだよ。
数十分後、なんとか汽車に間に合った。
席に座ってさっき室長さんから貰った資料を一通り目を通してみる。
資料には、こう書かれていた。
誰かが描いたような絵が街を彷徨っている、と。
『Lv.2のアクマかもなって奴だ。』
うん、そうだね。その可能性もあるけど結構人数いるみたいだよ。
資料には数十人以上って書いてあるし。
『もし、それだけLv.2がいたら大変だな。』
うん…アクマじゃなければいいけど。たとえばイノセンスの奇怪現象とかさ。
それだったら簡単なのに…
「えっと、北の国の任務中のルキアさんですね?」
私に話しかけてきた人物がいた。
顔をあげてみるとそこには地味な格好をしている人がいた。
と、いうよりかはファインダーの格好をしている、といってもいいのかも知れない。
「はい。もしかするとファインダーの方ですか?」
「はい! そうです、今回の任務はよろしくお願いします。」
「こちらこそ。」
そのファインダーの人は、私の近くの席に座った。
そして、何か語り始めた。この人はとってもお話するのが好きな人らしい。
何分か話が弾んだ。
どうやら、小説や漫画本といったものを読むのが好きらしく、暇があるとすぐに本を読んでいるらしい。
結構、本関係の話に詳しそうな人だな、と思った。
そんなのん気な話をしているうちに北の国へついた。
そこはとっても寒く、上着を着てきて正解だった。といっても雪までは降っていない。
積もっているくらいだ。
と、その時だった。さっそく見つけてしまったのだ。
その、誰かが描いたような絵の人物を。
それもかなりクオリティーが高い。普通に過ごしててもそんなばれなさそうな絵だ。
やっぱLv.2のアクマなのかなぁ…
『いや、アクマではないだろう。気配が感じられない。それに対して俺と同じような気配を感じるって奴だ。』
と、言う事は、イノセンスの奇怪現象。
とりあえず情報探しかな。
アクマだとしても情報探しは大切だもんね。
「では、情報集め、しましょうか。」
「はい、手分けして集めた方が速いですよね、私はこっちからいきます。またこの駅前で会いましょう。」
「了解です! たぶん今日1日では終わらないと思うので宿は探しておきますね」
「ありがとうございます。」
ファインダーの人は、そういってこの場から去って行った。
よっし、私もいくか。
かたっぱしから聞き歩いてもしょうがなさそうだしこの現象に詳しそうな人に聞こうかな。
でも、そんな簡単に見つかる訳ないか。
やっぱ、片っ端から聞くしか…
『こいつらに聞けばいいじゃないか。』
あぁ、そうか。このクオリティーの高い人達に聞けば簡単だよね。
「あの、すみません。」
「…」
ガンスルー…
無視されたよ。こっちを振り向きもしない。
この人に聞くのは難しそうだし違う人達に聞いてみよう。
そう思って、私は街の奥まで入って行った。