二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.96 )
日時: 2012/02/21 21:54
名前: 有栖 (ID: lL8RIxSj)

第8話 物語を描く少女(後半)

「あの、すみません。」
「なんですか?」
「アリスちゃんと話をさせてもらっていいですか?」
「いいけど、、、何も話してくれないと思うよ」
「それでもいいです。とりあえず、何か話してくれればいいです。」
「分かった。この奥にいけばアリスの部屋がすぐ分かると思うよ。」
私は、店長にお礼をいってから、奥へと進んでいった。
奥に進んでいくと何個か部屋があり、
1つだけ「アリス」とかかれた扉があったのでそこがアリスちゃんの部屋なんだな、とすぐ分かった。
扉をノックして、話しかける。
「アリスちゃん? ちょっといいですか?」
「どうぞ。」
案外すんなりといれてくれた。そのまま扉を開けて中の様子を見る。
中は結構奇麗に整っていて、本棚には、たくさんの本が置いてある。特に小説が多い。
漫画本もあるが、小説と比べたらかなり少ない。
ベットの上には、3個のでかいぬいぐるみがおいてあった。
本人は、そのベットの上で何かをノートに書いている。
『それだよ。イノセンス。2個で1セットか…』
「こんにちは。」
「こんにちは」
そういうと、アリスちゃんは、ノートとペンを近くの机の上においた。
「何を書いてたんですか?」
「メモみたいなものを書いてました。それより、ボクに何の用ですか?」
アリスちゃんは少しいらだっているように見えた。
「あ、はい。では、今この国におきている奇怪現象の事を知っています?」
「知ってますよ。」
まぁ、知ってるだろうな。この国に住んでるんだし。
「何か、そのことで身に覚えは、ありませんか?」
「そうですね…特にありません。」
話すことがなくなっちゃったよ。どうしよう。
でも、ルギアがいうんだから、この子がこの奇怪現象の原因だっていうのは、分かるんだよね。
「何か、小説みたいなものかいてたりしてません?」
「別に…」
この反応は、書いてるね。小説。
どうにかして見せてくれないかな…そうすればすぐに解決するんだけど…
「もし、書いてたら読ませてくれませんか?」
「どうして、そんなに読みたいのですか?」
質問に質問で返された。
でも、ここはちゃんとに答えなきゃ読ませてもらえなくなっちゃうかも知れないし、答えなきゃ。
「今、起きている奇怪現象、全てがイノセンスというものに関係してるんです。
 なので、もしかしたら、アリスちゃんが適合者なのかもしれないので知りたいのです。
 もし、アリスちゃんの描いている小説の内容と外の行動があっていれば適合者、という事になるので。」
「もし、ボクが適合者だったら?」
「黒の教団に連れて行きます。」
「ふ〜ん。ボクは、その適合者なのかもね。」
あれ? 自分で自覚してるの?
「小説の内容は、まだ見せられないけどね。大体は分かってたんだ。ボクが描いたぴったりの場所にそれは、現れ、
 ボクが描いた登場人物が街に現れる。ボクの描いている小説の内容とまったく一緒なんだ。」
なんだ、自分で大体自覚してたんだ。
「でも、ノートの中の人やものが実際に現実になるはずないって思ってね。それがこれですよ。
 きっと関係してるんでしょうね。さっそく黒の教団とかいう所に連れて行きますか?
 ボクはどうでもいいんです。この世にあきあきしていた所ですから。
 それに、別に生きていたいとも思っていない。」
なんか、本当に不思議っ子だよなぁ。
でも、黒の教団に連れていけるならそれはそれで任務は終了な訳で…
『そいつが描いている小説が最後まで終わらなければずっとこの奇怪現象はおさまらない』
あ……そうか。
そうだよね。まずはこの奇怪現象をどうにかしなきゃいけないんだっけ。元々任務は、こっちなんだよね。
はぁ、長くなりそう。
「完結するのっていつですか?」
「そうですね、もう、ラストなので結構早めに終わるんじゃないですか? それもネタしだいですけどね。」
ネタ探し…か…
もっと長くなりそうだけど、頑張ろう。頑張るしかないよね。よし。頑張ろう。