二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】夢を叶えようか お妙お見合い篇 コメ求む! ( No.20 )
日時: 2011/12/25 17:14
名前: ジェクロ (ID: kHVzf1bX)



 短篇1 今日はクリスマス





 こんにちは、神咲緑です。
 今日は皆様の大好きなクリスマスだそうです。

 俺はクリスマスの日は大体忙しくて、特に何もやった事ないので、良く分かりません。
 そのことを妙さんに言ったところ——。


「まぁ可哀想だわ! そうだわ銀さん、今日はクリスマスなんだし、クリスマスパーティーでもやりましょうよ!」


 と言うわけで、只今クリスマスパーティーの準備をしています。
 全部俺の金だけど。

「銀時、クリスマスって、茂茂さんの話によると、何か豪華なご馳走の前に正座して一日耐えるって聞かされてるんだけど」
「そんなクリスマスねーよ、てかクリスマスじゃなねーだろ」
「いや、武士たる者は大はしゃぎをせず、我慢しろって言われたし」
「知らねーよ」

 銀時は問答無用でイチゴ牛乳を大量にカートの中に入れる。
 緑は何を買うか分からず、とりあえず新鮮なキュウリを探す。
 すると、お菓子コーナーのところから、子供たちの無邪気は話し声が聞こえてきた。

「なーなー、お前サンタさんに何貰った?」
「俺新しいゲームカセット貰った! 見ろよ! 新しいモンハンだぜ!」
「マジで!? 俺は起きたら枕元に現金2000円置いてあったよ!」
「私は起きたら隣におじいちゃんがいたわ! とても冷たかった!!」

 ……いや、最後の明らかに死んでるよね。
 だって冷たいって言ってるんだもの。

 だが子供たちは幸せそうな顔をしている。
 そして、緑が気になったのは「サンタさん」と言う人間だ。


「銀時、サンタさんって誰? サタンが変装した人?」
「ちげーよ、サンタって奴は……えーっと……アレだ。
 人間型のトナカイとともに子供達の家へ忍び込み、枕元にプレゼント代わりのおならをする最低な人間だ」
「なるほど、神楽ちゃんが言ってたあの、不法侵入ロリコン男って奴か」
「そーだよ」

 完璧に違う人物だが、今はそれをツッコむ地味メガネはいない。
 なので緑はそれで納得した。



 緑は買い物を終え、妙の家へ向かっていく。
 雪が少し降り、地面には雪が積もっている。
 子供達が笑いながら雪で遊ぶ姿を、緑はじっと見ていた。


 子供の頃は、あんなに笑うこともなかったしな。
 無表情で怒ることしかなかったし。
 茂茂さんに会った時に、初めて笑うことができたんだと思う。


 緑は昔の事を思い出しながら歩く。
 その瞬間、思いっきり電柱に頭をぶつけた。

「痛っ!?」
「何余所見してんだよ、前見て歩け」

 そう言った瞬間、銀時は石につまずいてこけた。

「お前は足元見て歩け」
「うっせーな」

 そんなやり取りをした後、緑は薄く微笑む。

 昔は昔、今とは関係ない。
 俺は今、色んな人たちと出会えて、幸せなんだな。

 そう思うと、緑は走って妙の家へ向かった。


「おいテメー、おいてくんじゃねーよ! 待て!」


 銀時は起き上がり、緑の背中を追いかけ始めた。




 今日は楽しいクリスマス。
 サンタさんか緑にあげた物は、形のない幸福でした。


 ——……

 銀ちゃん! グリーン! 待ってたネ!
 ただいま、神楽ちゃん、もう準備できてますか?
 まだ手もつけてないアル、皆でウノしてたネ。
 ……じゃあもうウノ大会でいいかな。