二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 新・天使と悪魔の双子姫 ( No.115 )
日時: 2011/12/16 16:30
名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
参照: 今日は個人懇談で昼まで!!よっしゃあ!!

〜ラティアsaid〜

気がついたら、私は走り出していた。考えるより先に体が動くなんて初めてだった。

———もう後悔なんてしたくない。

それだけが頭に響いていた。あの日と同じ過ちを繰り返したら…、あの人が許さないだろう。

ラティア「開会式が始まるまであと20分…。」

腕時計を見た私はそう呟いた。


〜自販機コーナー〜

自販機コーナーについた私は、フィディオと目が合う。彼の視線から逸らすように私は下を向いた。

ラティア「…許してもらおうなんて甘いことは考えてないわ。ただ…、嘘を吐いたことと貴方を傷つけたことだけ謝罪させて。…それだけ言いにきただけだから。」

私はそう言うと、その場から立ち去ろうとした。その時、後ろからフィディオに抱きしめられた。

ラティア「?!?!/////」

突然のことでパニックになる私。

ラティア「ちょ…!!誰かきたらどうするの?!///」

フィディオ「大丈夫、誰もこないって。」

ラティア「もしきたらどうするのよ?!///」

フィディオ「それはラティアが大声出すからだろ?」

ラティア「ぅっ…///」

こんな奴に謝りにきた私が馬鹿だった…。今、私の頭には「後悔」という文字が響いている。…結局、後悔しちゃってるじゃない。

ラティア「ま、まず離して…///」

誰かがこないように小声でそういう私。フィディオは私から離れた。

ラティア「な…、なんで抱きしめたりしたの…?」

フィディオ「彼女だから。」

ラティア「?!な、何言ってるの?!私は…。」

フィディオ「婚約者が決まったって嘘だったんだろ?ティアラから聞いた。」

ラティア「で、でも…、私…、あんなに貴方のことあんなに傷つけて…。」

フィディオ「…ラティアの方が傷ついてるんじゃないのか?」

ラティア「…!!」

私はその場にしゃがみこんだ。

フィディオ「ラティア?!」

ラティア「…しないで…。」

フィディオ「えっ?」

ラティア「これ以上、私に優しくしないで…。これ以上、貴方に心を開くのが恐い…。裏切られるのが…、いなくなるのが恐い…。」

頭に蘇る嫌な過去。そこに私がサッカーをやらなくなった理由があった。

フィディオ「あの時と一緒だな。」

ラティア「…?」

私が顔を上げると、フィディオがしゃがみこんで私と同じ目線になっていた。

フィディオ「俺とラティアが出会って暫く経った時…、ラティアは同じことを言っていた。…ラティア、あの時俺が言った言葉を覚えてる?」

ラティア「…私が辛い時や悲しい時は、いつも傍にいる…。傍にいて、私の心の氷を溶かしてあげる…。」

気がつけばそう呟いていた。そういえば、あの時もフィディオが傍にいてくれてた…。

ラティア「…あの言葉、嘘じゃなかったのね。」

フィディオ「…疑ってた?」

ラティア「えぇ。(キッパリ)」

フィディオ「…^^;」

ラティア「…あっ、そろそろ開会式が始まるわ。」

フィディオ「本当だ。控え室に帰らないと…。」

ラティア「私もティアラ達の所に戻らなきゃ。」

私が立ち上がった途端、唇に温かな何かが触れた。

ラティア「えっ…///」

フィディオ「仲直りの印。」

フィディオはそう微笑むと、控え室に戻っていった。

ラティア「……馬鹿///」

私は小さくそう呟くと、ティアラ達の所に戻っていった。




仲直りしてくれてよかったですなw
次回、や〜〜っと開会式が始まります!!…多分。←
んで、相変わらずの駄目文ねw←