二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 新・天使と悪魔の双子姫 ( No.12 )
- 日時: 2011/12/05 19:12
- 名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
- 参照: MYパソコン、ゲットだぜ!!(^○^)v
第1話「天才少女、現る」
大きな天窓から太陽の光が差す。周りは天井近くまである大きな本棚で埋め尽くされていた。そこは図書館…、いや、図書館とは比べ物にならない程の本棚の数だった。
部屋の真ん中に白いテーブルが置いてある。テーブルの上には、現在の経済状況や株価の変化を表すグラフ等で埋め尽くされた画面のパソコンが置かれていた。
白いテーブルの傍にあるロッキングチェアに座る少女。背中の真ん中くらいまであるエメラルドグリーンの髪、整った綺麗な小顔、海を想わせる青い瞳、白く透き通った肌、痩せた体格…。「美少女」とは彼女のようなことを言うのだろう。
所々白のレースで施されている水色のワンピースは、少女を「海のお姫様」と表しているようだった。
少女は膝に肩乗りサイズの真っ白な子猫を乗せ、ロッキングチェアを揺らしながら小説を読んでいる。子猫は、少女の膝で気持ち良さそうに眠っていた。
本を捲る音、ロッキングチェアが揺れる音、そよ風に揺られる木の音…、たった3音しかないが、少女はこの空間が大好きだった。
その時、少女はふと何かを思い出したようにTVをつけた。
角馬『予選突破だあぁ———!!!世界への切符を手にしたのは、激闘を制したイナズマジャパンだああぁ———!!!』
大きな実況の声が先程まで静かだった部屋に響く。驚いた少女は、慌てて音量を下げる。子猫も驚いて飛び起きた。
?「御免なさい。音量を小さくしたから、もう大丈夫よ。」
子猫に優しくそう言い聞かせると、子猫は安心したようにまた眠りについた。
その時、部屋にノック音が響く。少女が「どうぞ。」と答えると、入ってきたのは20代前半の若いメイドだった。
?「失礼します、ティータイムのお時間ですので…。」
?「ありがとう。私も丁度、貴女を呼ぶつもりだったのよ。」
?「そうでしたか。…ラティアお嬢様。」
少女の名前は「ラティア・クラリス」世界一大きな会社「クラリス家」の社長を務めている14歳の天才少女だ。
ラティア「今日のスイーツは何かしら?フローラ。」
メイドの名は「フローラ・クルン」クラリス家の専属メイド兼ラティアの秘書だ。
フローラ「濃厚なチーズケーキでございます。濃いめのアールグレイとどうぞ。」
そう言って、テーブルに並べる。
ラティア「…あら、株価が少し上がってるわ。」
ラティアはパソコンの画面を見るとそう言った。その後、パソコンを机の端に置き、前に置かれたチーズケーキを一口食べる。
フローラ「ど、どうですか…?」
ラティア「甘すぎず、チーズの味がしっかりしてる。アールグレートとの相性バッチリね。とても美味しいわ。」
フローラ「ありがとうございます!!」
ラティア「これ程舌が肥えた私を納得させるチーズケーキがあったなんて…、正直驚いてるわ。」
フローラ「お褒めに預かり光栄です♪…アジア予選決勝の決着がついたんですね。」
ラティア「えぇ。…勝ったのはイナズマジャパンよ。」
フローラ「…正直驚きです。あの『アジア最強』と呼ばれていた韓国が、ほぼ無名の日本に敗れるとは…。」
ラティア「負ける可能性だってあるわよ。…この世に『絶対』なんて存在しないのだから。」
ラティアは寂しさや悲しさ、憎しみが入り混じった表情でそう呟いた。
ラティア「チーズケーキ、本当に美味しかったわ。」
ラティアはTVを消して立ち上がった。その時、子猫も目を覚ました。パソコンの電源を切り、本を元の場所に戻す。
ラティア「ビアン、そろそろ行くわよ。」
ラティアは白い子猫「ビアン」を呼んだ。ビアンはラティアの肩に乗る。
フローラ「またいつもの所へ?」
ラティア「えぇ。じゃあ、行ってくるわ。」
フローラ「お気をつけて。」
ラティアはとある場所に向かった。
駄目文は健在の姫佳ですw←
ティアラはまだ出てきません!!ティアラファンの方、御免なさい!!>人<
…つーか、ファンとかいるのか?w