二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 新・天使と悪魔の双子姫 ( No.120 )
- 日時: 2011/12/17 14:53
- 名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
- 参照: もうすぐ冬休み〜♪受験勉強しなきゃ…(T_T)
第10話「死の試合、開幕」
開会式を終え、選手達は宿舎に戻るため其々のキャラバンに乗っていた。
ラティア「私、本部に呼ばれてるから。」
ティアラ「分かった。じゃあ、先にリムジンに乗っておくね。」
スタジアムで別れたラティアとティアラは其々の目的地へと向かった。
「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた場所へ入ろうとするラティア。その時、後ろから誰かが走ってくる音が聞こえた。
ビアン「ラティア。」
ラティア「えぇ。」
警戒した目で其方を窺うラティア。が、足音の正体はよく知る人物だった。
フィディオ「ラティア!やっぱりここにいたんだ!」
ラティア「フィディオ…。…まだ帰ってなかったの?」
探し回ったのか、息を整えるフィディオ。その様子をラティアは呆れたように見つめる。
フィディオ「ちょっと相談したいことがあって…。…!!」
顔を上げたフィディオは驚愕した。2時間前にあった彼女の瞳は綺麗な青。だが、今は黒に近い藍色に変化していたからだ。まるで、闇に染まったように…。
フィディオ「ラティア、その瞳…。…何か遭ったのか?」
ラティア「…遭ったとしても教えないわよ。…用があるならさっさと済ませてくれる?私、急いでるんだけど。」
フィディオ「ああ…。今日、宿舎に泊まりにこないか?」
ラティア「仕事が溜まってるから無理。」
フィディオ「そっか…。そうだよな…。ラティア、忙しいもんな。」
ラティア「…それだけ?私、もういくから。」
フィディオ「引きとめてごめん。じゃあ、無理はするなよ。」
ラティア「…瞳が気にいらないのなら勝手に嫌いになってもいいから。」
ラティアはそういうと、扉を開けて目的地へと向かった。
ティアラ「駐車場ってどこ?」
スカイ「えっと…、あっ!あそこだよ!」
ティアラ「あっ!リムジン発見!」
スカイ「…ティアラ。」
ティアラ「えっ?もう?…ま、もう始まってるもんね。」
ティアラはそう呟くと、茂みの中の道を突き進んでいった。
ティアラ「ここが…、死の試合の舞台…。廃墟のビル以外、何もないね…。」
スカイ「別名『死のスタジアム』、死の試合のために造られた特別な場所…。参加者以外、絶対に入口が分からないんだよね。」
スカイがそういった途端、ティアラの二の腕に痛みが走った。
ティアラ「っ!!」
スカイ「ティアラ?!大丈夫?!」
ティアラ「平気…、ちょっと掠っただけ。」
致命傷は避けたが、それでも弓矢が掠るだけで感じたことのない痛さ。しかも、ティアラは弓矢が飛んでくるまで相手の気配に全く気がつかなかったのだ。
ティアラ「これが…、プロの殺し屋…。」
?「そうだ、これは遊びじゃない。」
ティアラの前に20代前半の若い男が現れた。
男「これは生きるか死ぬかのサバイバルなんだ。ガキは大人しくFFIの応援でもしてな。」
ティアラ「…私に喧嘩売ろうってわけ?私、結構強いよ?」
男「口だけは達者だな。」
ティアラ「達者なのが口だけじゃないってこと、教えてあげるよ!!空の神ホウオウよ、その力を我の前に示せ!!」
ティアラが虹色の羽の形のペンダントを握ってそう言った時、ティアラの体が虹色の光に包みこまれた。次の瞬間、現れたのは全くの別人だった。
男「なるほど…。お前が神の力を持つ者か…。」
フレイム「私を見下したこと、後悔させてあげるよ。地獄の太陽で焼け死んでよね。」
フレイムはそう言いながら赤い弓を手に持つ。
フレイム「ヒートスタンプ!」
そう言い、炎で纏った弓矢を放つ。弓矢は男が持つ弓に突き刺さり、破壊された。男は気絶しているが、死んではいない。いや、死ぬどころか傷一つついていない。
フレイム「ついでに弓矢も壊しておこうっと。ヒートスタンプ!」
さっきと同じように弓矢は破壊されてしまった。
スカイ「やりましたね!フレイム姫!」
フレイム「うん。あとは…。」
フレイムは男の前に立ち、男の頭にペンダントをかざした。ペンダントは淡い光に包まれ、一瞬のうちに消えてしまった。
フレイム「私達のことは忘れてもらうよ。」
そう。フレイムは記憶を消したのだ。この男から、自分達の全ての情報のを…。
ティアラ「はぁ…。」
戦いを終えたティアラはリムジンに乗り、溜息を吐いた。
マーク「お疲れ。」
ティアラ「…ふぇ?なんでマークが乗ってるの?」
ラティア「貴女が死のスタジアムに入ったところを偶然見かけたんですって。」
ティアラ「そうなんだ。」
ビアン「油断は禁物よ。いつ、どこで、誰が見てるか分からないんだから。」
ロビン「そうですね。あとをつけられる…、という場合もありますし。」
ティアラ「大丈夫、死のスタジアムにはこれを持った人しか入れないから。」
ティアラはそう言って紫のパスポートを取りだす。
ラティア「その傷…、弓矢でやられたのね。」
ティアラ「うん、入ったらいきなり攻撃されちゃって…。なんとか致命傷は避けられたけど…。気配も何も感じなかったから凄く驚いた。」
マークの治療を受けながらそういうティアラ。
スカイ「毒は塗られてなかったよ。」
ラティア「そう。」
ティアラ「でも、結構簡単に片付いたよ。記憶もちゃんと消した。…あっ、治療ありがと。魔力も回復してくれてありがとね。」
マーク「やっぱり、プロは違うということか…。」
ラティア「そうね。これからどんどん戦いは激しくなっていくわ…、用心しないと。」
ティアラ「そうだね。」
ティアラ姫、初の死の試合!これからこういう場面が多くなるのでグロが苦手な方はご注意を!!
それにしても駄目文だw←