二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 新・天使と悪魔の双子姫 ( No.121 )
日時: 2011/12/17 21:15
名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
参照: もうすぐ冬休み〜♪受験勉強しなきゃ…(T_T)

第11話「招待状」


〜クラリス家別荘〜

ラティア「んっ…。」

窓から差し込む朝日で目を覚ましたラティア。仕事が終わった直後、ここで寝てしまったようで毛布がかけられていた。

ビアン「ラティア、おはよう。」

ラティア「…おはよう。」

椅子から立ち上がり、背伸びをしたラティアは、鏡に映る自分と写真立てに飾られている自分の写真を見比べた。

ラティア「…。」

ビアン「ラティア…?」

ラティア「…着替えたら食堂にいくから、ビアンは先にいってて。」

ビアン「分かったわ。」


〜食堂〜

フローラ「ラティアお嬢様、おはようございます。」

ラティア「おはよう。」

ラティアはニコリともせずにそういい、席に座る。フローラは少し寂しそうな表情をした。
昨日まで微笑んで挨拶をしてくれた人間が、無表情で自分の目の前にいる。その事実を、フローラは認めたくなかった。

ロビン「ラティアお嬢様、おはようございます。」

ラティア「おはようございます。」

ロビンにも無表情であいさつするラティア。昨日までとはまるで違う雰囲気が漂っていた。

ロビン「ラティアお嬢様とティアラお嬢様に招待状がきておられましたよ。」

ラティア「招待状…?」

ラティアはロビンから2枚の招待状を受け取る。

ビアン「このマーク…、確かナイツオブクイーンの…。」

ラティア「…エドガー…、今日のナイツオブクイーンとイナズマジャパンのパーティーに私達を招待するつもりなのね。」

ビアン「知ってるの?」

ラティア「ティアラの元チームメイトよ。」

フローラ「どうなさるおつもりですか?」

ラティア「…招待は受けるわ。ロビンさん、あとでドレスを買いにいきたいので車をお願いします。」

ロビン「畏まりました。」

ラティア「…はぁ…。」

ビアン「パーティー、嫌いなの?」

ラティア「大っ嫌いよ、色々と面倒だし。」

ラティアは文句を言いながら朝食を食べ終えた。


ビアン「ふぁ〜…。」

所変わってここはドレス専門店。ペットは入れないので、ビアンは外でお留守番。

ビアン「ラティア、遅いな…。もう1時間も店から出てこない…。」

フィディオ「あっ、ラティアの…。」

ビアン「ニャ?」

後ろから声がしたのでビアンは振り向く。そこにはフィディオがいた。

フィディオ「君、ラティアの飼い猫だよね?昨日、スタジアムで一緒にいたし。」

フィディオがそう話しかけるが、ビアンは無視。

フィディオ「ラティアと性格がそっくりだな。」

苦笑しながらそういうフィディオ。ふと横を見ると、真剣にドレスを選んでいるラティアを見つけた。

フィディオ(あんなに真剣に悩んでるなんて…、ラティアも女の子らしいところあるんだ。)

…フィディオさん、何気に失礼ですよ;


ラティア「…。」

フィディオ「随分と悩んでるな。」

ラティア「!!」

急に声をかけられたので驚くラティア。が、すぐにいつもの表情に戻った。

ラティア「ティアラのドレスで悩んでるだけよ。」

フィディオ「ティアラの?」

ラティア「えぇ。あの子、凄くオシャレでしょう?だから、どのドレスにしたら喜んでくれるのか悩んでるの。」

フィディオ「じゃあ、本人連れてくればいいじゃないか。」

ラティア「それが出来たらとっくにしてるわよ。…ティアラ、パーティーが大っ嫌いなの。でも、ドレス選ばせたらパーティーにいくってばれてあとが面倒だから。」

フィディオ「なるほど…^^;」

ラティア「…でも私、オシャレってあまり興味ないから…。」

フィディオ「えっ?今着てる服もオシャレなのに?」

ラティア「ティアラが勝手に買ってくるのよ。」

それからラティアは30分ほど迷った。

ラティア「あっ、これにしようかしら。」

店員「ラティアお嬢様、お決まりになりましたか?」

ラティア「はい、1時間半も迷いましたけどね。」

フィディオ(そ、そんなに悩んでたのか…;)

ラティア「ティアラのはこれにします。」

ラティアはオレンジのリボンがついた黄色のドレス、黄色のハイヒール、ドレスの上に白のファーボレロを羽織ったマネキンを指した

店員「畏まりました。ラティアお嬢様はどれにいたしますか?」

ラティア「えっと…。(ティアラのドレスのことで頭がいっぱいだったから、自分のドレス選ぶの忘れてたわ…。)」

フィディオ「じゃああれで。」

ラティア「はっ?!」

フィディオが指した方向を見ると、青のリボンがついた水色のドレス、水色のハイヒール、白のファーボレロを羽織ったマネキンがあった。

ラティア「…それでお願いします。」

店員「畏まりました。商品を揃えてきますので、少々お待ち下さい。」

店員は商品を取りに向かった。

ラティア「…貴方、私のドレス見てくれてたの?」

フィディオ「ああ。他の色でも似合うけど、やっぱり青系かなって。気に入ってくれてよかった。」

ラティア「か、勘違いしないで!!わ、私だってあれにしようと思ってたんだから!!///」

フィディオ「…よかった。」

ラティア「…えっ?」

フィディオ「昨日会った時は何か遭ったんじゃないかって心配してたんだけど…、いつものラティアだ。」

ラティア「…/////」

店員「お待たせいたしました。」

ラティア「あ、ありがとうございます。じゃあ、カードで…///」

店員「畏まりました。(ラティアお嬢様が顔赤いなんて珍しいなぁ…。)」


ラティアとフィディオが店から出ると、ビアンが殺気立っていた。

ラティア(…ついにきたわね。)

フィディオ「ラティア、今から予定とかある?」

ラティア「…えぇ、ちょっと外せない用事が。」

フィディオ「…そっか。その用事って早く終わる?」

ラティア「多分…。」

フィディオ「じゃあ、用事が終わったらジャパンエリアのグラウンドにきてくれないか?」

ラティア「…気が向いたら。…ビアン。」

フィディオ「その猫、ビアンっていうんだ。」

ラティア「そうよ。」

ラティアはビアンを肩に乗せると、駐車場の方へと走っていった。




ラティアとティアラのドレス…、ってあんな感じだと思う!!