二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 新・天使と悪魔の双子姫 ( No.89 )
日時: 2011/12/11 15:28
名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
参照: 来週は個人懇談で午前授業!!でも、三者面談が…;;

〜イタリアエリア〜

ラティア「…ったく、いつまで待たせるのよ。」

ラティアは昼間、フィディオと来た公園のベンチに座っている。

ラティア「せっかく眼鏡外してきてあげたのに…。」

今のラティアの格好は、薄い紫のシフォンワンピに濃い紫のベスト、白のサンダル。髪も巻いており、青のカーネーションのコサージュがついたカチューシャをつけている。

フィディオ「ラティア!」

入口からフィディオが駆け寄ってくる。ラティアは不機嫌そうな顔でフィディオを見た。

フィディオ「待った?」

ラティア「…3人。」

フィディオ「えっ?」

ラティア「貴方がここに来るまでに3人のゴミにナンパされた。」

フィディオがここに来るまで30秒。つまり10秒に一人、ラティアをナンパする人がいるということだ。流石お姫様。←???

フィディオ「…で、そのナンパしてきた人達は?」

ラティア「銃で脅したら逃げていったわ。…だから眼鏡外してくるの嫌だったのに…、帽子はなくなってるし。」

フィディオ「御免…;;」

ラティア「…で、どこ行くの?」

フィディオ「イタリアエリアを案内するよ。」

ラティア「…人混みに連れていったら殺すわよ?」

フィディオ「分かってるって。」

ラティアとフィディオはイタリアエリアの中心街に向かった。


円堂「タイヤ…、タイヤ…、なかなか良いタイヤなんて落ちてないよなぁ…。」

その頃、円堂はタイヤ探しをしていた。

円堂「ドーンと重みがあって…、ブカーッって太くて…、ドバーンってやってもびくともしないタイヤが…。」

その時、円堂の横を一台の軽トラが通り過ぎた。

円堂「えっ?…あぁ———!!!見つけた!!そのタイヤ待った———!!!」


ラティア「…なんでヘディングやってんの?というか、なんでサッカーボール持ってきてんの?」

ラティアはヘディングしながら歩くフィディオに呆れ気味にそう聞いた。

フィディオ「…なんとなく。あっ、ラティアもやる?」

ラティア「なんでそういう方向にいってんのよ…。やるわけないじゃない、サッカーボールに触れるのも大嫌いなんだから。」

フィディオ「…ラティアってさ…、ずばぬけたサッカーの才能持ってるのに…、なんでサッカー止めちゃったんだ?」

ラティア「サッカーに嫌な理由が出来たから。…というか、嫌なこと聞かないでくれる?」

フィディオ「御免。でも、なんか気になって…。」

円堂「うわっ!!」

ラティア・フィディオ「「えっ?」」

円堂とぶつかりそうになったラティアとフィディオは円堂をかわし、フィディオは倒れそうになった円堂を支える。

フィディオ「大丈夫?」

円堂「ああ、ありがとう。…あっ!お前…。」

その時、サッカーボールが軽トラの荷台に入ってしまった。それに気付いた3人は慌てて追いかける。

円堂「御免!ボールを!!…!!速い!!」

ラティアとフィディオはスピードを上げる。そして、狭い通路に入っていった。

円堂「おい!!」

2人は障害物をかわし、通路を抜けた。

円堂「こんな所、何にもぶつからずに…、しかもあのスピードで!!」


ラティア「…もう少し速く走れないの?」

フィディオ「えっ?!」

ラティア「まさかこれがトップスピード?イタリアの白い流星も大したことないのね。」

フィディオ「ラティアは随分余裕だな。」

ラティア「だって私、本気で走ってないもの。」

坂道に出た2人は軽トラに追いついた。軽トラは急ブレーキをかけて停まる。

フィディオ「ボールを返して下さい。」

運転手「ボールだぁ?」

ラティア「…なんであれくらいで息切れするの?」

フィディオ「息切れしてないラティアの方が可笑しいって。」

ラティア「ティアラだってこれくらいなら息切れしないわよ?」

円堂「あいつら追いついたんだ…。スゲぇ…!!」

その時、円堂の方にボールが転がってきた。円堂はボールを受け止める。

フィディオ「危ない!!」

円堂の方にタイヤが転がってきた。ラティアはその状況を面白そうに見る。

ラティア「…貴方の実力、見せてもらうわよ。」

ラティアは小声でそう言った。

円堂「…うわっ!!ゴッドハンド!!」

円堂はゴッドハンドでタイヤを受け止めた。

フィディオ「止めた?!なんてパワーだ…。」

ラティア(…思ってたより大したことないわね。)

フィディオ「ラティア、彼の所に行こう。」

ラティア「ここで待っておくわ。…って、なんで私まで?!」

ラティアはフィディオに引っ張られながら円堂の所に向かう。

円堂「これ、悪かったな。」

フィディオ「ああ。」

円堂「お前ら、スッゲー速いんだな!!着いていけなかったぜ!!」

フィディオ「君のパワーも大したものだよ!」

ラティア(あれで速いの?大したパワーなの?…世界レベルって思ってたより低いのかしら。)

円堂「俺、円堂守!日本代表のGKなんだ!お前、イタリアの代表だよな?昼間練習してるところ見たぜ!」

円堂がそう言うと、フィディオはクスッと笑う。

円堂「ん?どうした?」

フィディオ「いや、日本人には知り合いがいてね…、彼のことを思い出した。俺、フィディオ・アルデナだ。」

円堂「フィディオかぁ!宜しくな!」

円堂はフィディオと握手したあと、ラティアの方を見た。

円堂「お前もスゲぇな!!俺、女子であんなに速い奴初めて見た!!」

ラティアは何も答えずに歩き出した。

フィディオ「御免ね!彼女、人と関わるのが大っ嫌いで…。」

円堂「そうなのか…。」

フィディオ「覚えておくよ、円堂守。」

円堂「ああ!試合で会おうぜ!フィディオ!」


フィディオ「ラティア!!」

フィディオは円堂と別れたあと、ラティアの所に向かった。

ラティア「…彼との話はもう良いの?」

フィディオ「ああ。」

その後、ラティアとフィディオは食事をしたり、お店を見て回った。


ラティア「…今日はありがとう。あの店のパスタ、美味しかったわ。」

フィディオ「喜んでもらえて良かった。」

ラティア「この帽子も買ってくれてありがとう。」

ラティアはフィディオに買ってもらった白いハットを大事そうに抱えた。その顔は、とても寂しそうだった。

フィディオ「ラティア…?」

ラティアは深呼吸をしたあと、フィディオを見つめてこう言った。

ラティア「…フィディオ。私ね…





















                                婚約者が決まったの。」




ラティア姫、まさかの爆弾発言w←