二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 新・天使と悪魔の双子姫 ( No.92 )
- 日時: 2011/12/11 20:47
- 名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
- 参照: 来週は個人懇談で午前授業!!でも、三者面談が…;;
第8話「別れ」
〜ラティアsaid〜
フィディオの瞳が信じられない、と語っている。彼は今、言葉を失うほど驚いている。私はそんな彼を見て嘲笑うようにこう言った。
ラティア「聞こえなかった?じゃあもう一度言ってあげる。…婚約者が決まったの。」
フィディオ「…相手は?」
ラティア「世界でもトップ3に入る大会社の御曹司よ。因みに、私より2歳年上の16歳。」
フィディオ「それは…、ラティアが自分で選んだ人なのか…?」
ラティア「そうよ。彼は…、私の夢を叶えてくれるから。」
フィディオ「ラティアの…、夢?」
ラティア「えぇ。私の夢は、世界中の人々を幸せにすること。でも、今は戦争や食料不足で毎日たくさんの人達が亡くなっているわ。…私はそんな人達を助けたいと思ってるの。」
婚約者が出来たのは嘘だけど、夢の話は本当。
ラティア「…でも、現実って厳しいのね。いくら私がクラリス家の社長でも、『子供だから』という理由で認めてくれない大人達がたくさんいるの。でも、彼と結婚すればそんなこともなくなる。彼の両親が、私のことを大人達に認めさせてくれるから。」
フィディオ「ラティア…。」
ラティア「それに、彼と結婚すればクラリス家の仕事の幅も広がるわ。私の身勝手な恋のせいで、これ以上世界の人達を苦しめたくないの。一秒でも早く、苦しんでる人達を助けたいの。…分かってくれた?貴方と私は違う世界で生きている人間なの。」
私は冷たくそう言ったあと、涙の溢れた瞳でフィディオを見つめた。
ラティア「…でも、貴方と出会えて幸せだった。これからも、私にとって貴方が…、フィディオが大切な存在だということは変わらない。本当に今までありがとう。」
私はそう言ったあと、フィディオの唇にキスをした。
ラティア「フィディオのこと、本当に大好きでした。FFI、頑張って下さい。…それじゃあ、さようなら。」
私はそう告げると、その場から走り出した。
〜別荘〜
別荘に帰ってきた私は、自分の部屋に入ってベッドに飛び込んだ。
これで良かった。これ以上、私に関わったらフィディオも奴らに何をされるか分からない。
…もう大切な人がいなくなるのは嫌。
だからこそ、私は貴方との別れを選んだ。
ラティア「私…、ちゃんと笑えてたかしら…?」
笑ったことがあまりないから不安だわ。でも…、今までで最高の笑顔が出来たと思う。
御免なさい。貴方は私を何回も支えて守ってくれたのに…、恩返しが出来なくて。
ビアン「ラティア…?泣いてるの…?」
ビアンが私を心配してくれる。私はビアンを抱きしめた。
ラティア「ビアン…、私の選択…、間違ってなかったわよね…?」
ビアン「…何があったのか分からないけど…、大丈夫。私はいつでもラティアの味方だから。」
ラティア「ビアン…、ありがとう…。」
今日、私は世界で一番愛している人と最低の別れ方をした。
「婚約者が出来た」と嘘まで吐いて別れた。
嫌いになったかもしれない。…いいえ、嫌いになって当然ね。でも、それでいい。
これ以上、私に関わらない方が良い。
私と彼が出会うことは、もう許されない。だから私は、もう二度と彼の前には現れない。
———永遠にさようなら、私が初めて愛した人。
悲恋…、っていう感じにしたかったんだけど…、なんか意味不になったw←