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〜第16話　麻薬ウイルス〝永睡〟〜

標的とされるルーム団の一部が出撃して来た場所へ一刻も早くと焦るシドに続き、亮太は走り続けた。

先程まで晴天とされていた青空には既に煙幕が舞い散っており、空気を吸うことさえも一苦労である。


シド「・・・・・・・・くっ、我の呼吸もここまでだ。この先は主に託しても良いか、我も訓練がまだまだ甘いようだ。」

亮太「分かりました、この先は俺一人に託してシドさんは千尋の元まで戻っておいてください。・・・・・・・ルーム団の奴らは必ずぶっ飛ばしてきます!!!」


シドは亮太の口から放たれた言葉に頷き、そのまま言われた通りに千尋の元まで戻って行った。

その後、亮太はただ一人で煙幕が舞う道へと走り去って行った。

—————防衛の町　ランチャータウン南部にて


ルーム部員「・・・・・・永睡を撒く邪魔をするというのであれば、ポケモンバトルで勝敗を決めるまでだ。」

翔「めんどくせぇ野郎だな。〝永睡〟なんか撒かなければ、オメェの命も助かるのによ。・・・・・・・砂隠れの術!!!!」

ルーム部員「ゲホッッ!!!!煙幕の影響で野郎の姿が何処にも見当たらねぇ!!!」


鬼気と同様の強さを誇る〝術式〟を使いこなす翔は煙幕を利用し、砂隠れの術を放った。

翔はルーム団の部員の背後に辿り着くと、そのまま攻撃を放ち、永睡と呼ばれる麻薬ウイルスを部員から奪い取った。


翔「・・・・・・・・・・・・ってかこんな麻薬、どうしたらいいんだ?」


第17話へ続く