二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂〜琉球の巫女〜 ( No.66 )
日時: 2012/04/05 16:30
名前: ルンル (ID: CmU3lREQ)

「・・・?なぜ出前用のバイクが・・・?」

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第九訓「鼻が敏感なヤツにロクなヤツはいない」


ただ今、AM10:46

昨日のあの通りは、うそのように明るい
しかし、やはり人通りは少なく、今いるのは、昨日と同じメンバーであった


当の歌喜は、気持ちよく二度寝をしていたところ、いきなり早朝バズーカをかまされ、仕事だといって連れて・・・ていうか、拉致?誘拐?・・・どっちでもいいや。こんなところにまた、整備させられてるというわけである


つーか・・・こんなの前にもあったような・・・

「どうしたんでぃ、ボーッとして・・・もう一発早朝バズーカで・・」
「遠慮しとくさ」

ハァ〜・・・


おもわず、ため息がこぼれる
そして、ふと考える


そういえば、あのあと桂、どうしたんだろ・・・
もしかして、いくまっっちゃんとこにかくまってもらってんのかな・・・まさかな・・・


ピー

突然、沖田が笛をくわえて鳴らした
歌喜は、誰か来たと思い、前を向いた

見ると、止められたのは大きな人も運べるくらいの籠をもった2人の男
歌喜は2人の男にハッと気づく


「・・あれ・・こいつら、まさかアン時ぶつかった・・」
「ハィ---- ちょいとちょいと、お兄さん達止まって」


当の沖田&メガネ隊員は、歌喜には気づかず男たちに尋ねる

「いや すまないね〜
今この辺にテロリストが潜伏中でね、ちょっとご協力お願いできます?」
と、メガネ隊員が言う
「お兄さん達 何?仕事中?なにそれ?エロ本入ってんのエロ本?」


すると、歌喜がふと疑問に思う
いや、今回はエロ本ではなく・・・^^;
疑問に思ったのは男ではなく、そのもっている籠

ふとにおいがしたのだ


これは・・・ラーメン・・・?なぁで・・・

そう思った瞬間、歌喜はハッとした

風が吹いた拍子に、籠のすそがめくれたのだ
そこから見えたのは、細くてきゃしゃな、間違いなく女の足・・・
しかも、その見えた両足首には縄で結ばれていた


「なぁ・・・あんたr」

ゴンッ

沖田が歌喜の頭をなぐる

「エロ本はだめだぜぃ」
「っ〜〜〜!!ちがうさーねェ!ウチが聞きたいのは別ダ!!」


改めて、歌喜は男たちに顔を向ける

「なぁ、あんたら・・・ちょっと中、うちに見させてくれん?」

そういって、一歩前に足を進めた途端


ダッ


男たちが突然、籠を担ぎ走り出した


「あっ!!ちょっと待て!!」
沖田の叫び声もおよばずなおも走る男たち


ラーメンのにおい・・・女・・・アレ、もしかして・・・


いくまっちゃん!?


「間違いねェ!あの籠の中に桂がいる!!」
「お、沖さん!違うンさぁ!!」
「はぁ?なにがでぃ」
「ア、アレは、いk・・」


ブォン!!

突然、一台のバイクが猛スピードで横切った
そして、目にしてしまった

バイクに乗っている人物を・・・


「桂ァァァァァ!?なんでェェ!?」
メガネの隊員が思わず叫ぶ
沖田はニヤリと笑うと、手にバズーカをたずさえる
歌喜は・・・

「・・・あれ!?隊長ォォ!歌喜ちゃんがいつの間にか消えています!!」
「フンッ、あれみろぃ」

沖田の目線には、バイクに乗っている桂・・・


の後ろに乗っている歌喜------------


「えェェェ!!いつの間にィィィィ!?」



一方--------


「フンッ、この狂乱の貴公子、桂小太郎に何のようだ・・・」
「あれ?気づかれちった、ヅラ?」
「ヅラじゃない桂だ!邪魔だ、降りろ」
「ぃや〜だね!」
「じゃあ、何しに来た?捕まえにきたか?」
「ん〜・・・あってるような間違えてるような・・・?」
「・・・しっかりつかまれ」
「・・・・え?」

歌喜がつぶやいた瞬間


ドォン!ドォン!ドォン!!


「ウワァァァァ!!!沖さんの野郎、ウチがいるの知ってて撃ってんのかァァァ!?」
「怖いなら降りろ、死ぬぞ
それにもう一度問う、何しに来た・・・」
「え?ん〜・・・あんたも捕まえようかな〜ってチラッと考えたんだけんど・・・」

歌喜は乗ったままスクッと立ち上がる


「いくまっちゃん助けんの、ゆ〜せん・・・さっ!!」
「なっ!!」


タンッと勢いよく飛ぶ歌喜
あっという間に男たちの頭上にいく光景に、さすがの桂も驚いてしまう


歌喜は空中で、印を結ぶと、ぼんやりと薄い紙、呪府が二枚現れる
その呪府にすばやく、左手の人差し指と中指をあわせた手刀(しゅとう)を小刻みにうごかす
そして、手刀をまっすぐ男たちに向け、叫んだ


「万鬼伏蔵せよ、急急如律令!!(ばんきふくぞうせよ、きゅうきゅうにょりつりょう!!)」

フッと息を吹きかけると、男たちに呪府が張り付く


「な、なんだ!?」「うごけねーぞ、オイ!?」

男たちは急な状況にあたふたしている

スタッと着地する歌喜がふりかえる

「イッケェェェ、ヅラぁぁ!!」


そして、桂が言う

「お客様〜、デザートの方・・・」

そういって、なぜか両手にチャーハンを構える
そして、そのまま男たちにつっ込んでいく


「お待ちしましたァァ!!」


ガバン!!


チャーハンが男たちの顔にクリーンヒット
そのあまりの衝撃に、気絶してしまう男2人

桂は見事に着地すると、男たち(気絶中)に低い声で告げる


「二つだけ言っておく
一つ 二度と攘夷志士を語らぬこと・・・
二つ 二度と北斗心軒ののれんをくぐらぬこと・・・


この禁、犯したときは、この桂小太郎が必ず天誅を下す」



「カーツラァァァ!!」

遠くで、沖田の声が響く

「ヤバッ!沖さんさ・・・」

歌喜は幾松の縄をほどきながらつぶやく

「話している暇はなさそうだ、幾松殿
・・・色々世話になったな、そして、すまなかった」
すると、幾松がフフッと笑う

「しってたわよ」
「!」
「私もアンタと一緒
目の前で倒れてる人をほっとける程器用じゃないのよ、バカなの」

そういって、幾松は桂に顔を向ける

「だから、誤ったりしないでよ」
「・・・そうか、では、これだけはいっておこう」



「「ありがとう」」


・・・いったいなにがあったんさ・・・?

歌喜は?マークをつのらせていると


「歌喜・・・といったか」
「あぁ、うち斎場歌喜いうさ、つーか歌喜いうな!」

ビシッと桂を指差す

「セーファーにしろ!うちのあだ名!」
「そうか、じゃあセーファー、一つ問う
貴様はなんで俺を捕まえない?」
「なんで?」
「俺は、攘夷志士だぞ、それをなぜt・・」
「あんな〜・・・」

歌喜はづかづかと桂に歩み寄る
おもわず、後ずさりする桂

「うち、そんなん攘夷志士とか、テロリストだか何かいっても知らんし、それに・・・」

ニパッと笑う

「うち、今手錠もってないしな!」
「・・・・」

しばらく歌喜の顔を見ていたが、フッとわらう

「・・・やはり、かえるの子はかえる・・・か(ボソッ」
「ん?なんかいったか?」
「いや、別に・・・」
「おい、セーファー」
「!!」

沖田の声がし、ふと振り返ると予想的中

「お、沖さん・・・」
「桂はどうした?」
「え?、ヅ、ヅラは」

みると、どこにもいなかった
歌喜は苦笑いで、沖田をみる

「なはは・・・にげられちった・・・」
「そうか、じゃあお前、アルミホイル千回カミカミの刑な」
「え」


エェェェェェェ!!!




数日後・・・
ここ、北斗心軒---------


ガララ

「いらっしゃ・・・アラ銀サン久しぶり」
「ん、オオ
久しぶりに金が入ってな」
「それに・・・」

幾松はチラリと銀時の隣の歌喜を見る
ニヒッと笑う歌喜

「あぁ、こいつはおれんとこの新入りの・・」
「歌喜、いらっしゃい」
「ハイサイ、いくまっちゃん!」

フフッとわらいあう二人に銀時は?マークが浮かぶ

「おい、おまえらどういう関係なんだよ?」
「えぇ?」


「「ナイショ!」」

意地悪そうに笑う2人に銀時はあきれる


「・・・女っつう生きモンはわかんねーな」
「なんか言った?銀サン?」
「っや、なにも!・・・さーて、何を食うか・・・ん?」


ふと、メニューの書かれた木板に気づく

「そばなんてメニューにあったけ?あ、サーターアンダギーも」


歌喜はおもわず幾松をみつめる
当の幾松は意地悪そうにフフッと笑う



「食べてみる?」



<つづく>