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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 桃山キョ—ダイ〜イブニング・スター〜 ( No.2 )
- 日時: 2011/12/08 22:46
- 名前: アリマン。 (ID: DnIooX..)
プロローグ:あれからの桃山家[千尋]
ずっと双子だと思っていた有馬は私のいとこで。
私はどうやらそんな有馬を好きみたいで、
だけど一方で、有馬は16歳の誕生日に聞いたことはなかった事にしたいみたいで、
「もっぺん双子に戻ろう」って告げられた。
ーそんな風にして、いっぺんに…。自分でも何が何だか分からないうちに色んな事が一気に押し寄せて、そして去って行ったここのところ半年。
あたしは今でもまだ、この状況に動揺してついていけないまま。だけどそんなわけにもいかなかくて、仕方なく、新学期という慌ただしいこの毎日の影に隠れるようにして、ただズルズルと引っ張られて毎日を過ごしている。
ちなみに皆さんもご存じの通り、あたしがどれだけ無気力になっても。あたしがどれだけ有馬の言動で凹んでいても。世界は相変わらずの調子で回っていて。桃山家の毎日は、半年前となんら変わりなく経過していたりする。
相変わらずおかーさんは、しつけに厳しくてうるさくて。
相変わらずおとーさんは、頭と影がちょっと薄くて。
相変わらずハル兄とナツ姉は私達に対して激甘で。
相変わらず…、有馬とは未だ少し微妙な空気のまま。
相変わらず、あたしはまだ有馬に対しての気持ちを自覚するも目を逸らしながら。
そんな、「相変わらず」の毎日が…。
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