二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜参照900超感謝! ( No.70 )
日時: 2012/04/22 12:47
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

19話 忠告

重く固まった空気。そんな張り詰めた空気を破ったのは風間だった。
風「…忠告だ。新選組、ただの人間を作り変えるのはやめておけ。」
土「っ!…てめぇには関係ねぇだろ。」
原「おうよ。白昼堂々と女を襲うような下種の言い分なんざ、聞く耳
  持たねぇな。」
風「愚か。俺はお前達に情けをかけ、わざわざ忠告しているのだぞ?」
情け、というには随分と乾いた笑みで、風間は5人を嘲笑った。
平「ここは俺らの領分なんだよ!御託並べてないで、とっとと帰れっ
  ての!!」
風「クク、弱い犬ほどよく吠える。」
平「てめぇ…!」
平助が反論しようとしたが、それを阻止するかのように一陣の風が
吹いた。いつの間にか、千幸が高く跳躍し、風間に向かって刀を振り
降ろしていた。
雪「!!」
風「ほぅ…!」
千鶴は風間が斬られると思い目を両手で覆う。そう思ったのは土方・
原田・平助も同じ。だがそんな4人の想像を大きく上回り、風間は
華麗に千幸の攻撃を避けてしまった。
雪「そんな事って…」
水「やっぱり、凄いですね。失礼しました、風間さん。」
風間は一瞬だけ千幸を睨みつけてから、千鶴に視線を向ける。
風「もう一つの用件だ。千鶴、綱道はこちら側に居る。お前がここに
  居る意味を、よく考えろ。」
雪「え!?」
そのまま風間は、陽炎のように消えてしまった。
平「千鶴、本当かどうかなんて分かんないぜ?」
原「そうだ。元気出せ?」
土「監察方も動いている。情報を待つぞ。」
雪「…はい!」
彼らの励ましにより、千鶴もようやく笑顔を見せた。