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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜参照900超感謝! ( No.71 )
- 日時: 2012/05/07 20:42
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
20話 忘れぬ誇り
その日の夕刻。千幸は用事があると言いわけ、新選組の屯所を出て
いた。そして向かった先は
水「あら、ココに居たの?」
風「…わざわざ気配を捜して追いかけて来るとは、な。」
そこに居たのは、風間千景。そして天霧九寿だった。
天「貴方は…水月千幸様!」
水「久しぶりね、天霧。」
千幸は天霧に視線を当て、柔かく微笑んだ。
風「で、何の用だ?」
水「…言いたい事があってね。」
風間を静かに睨みつけてから、千幸は自分の言いたい事を一気に
話し出した。
水「千姫様の地、京の都で鬼同士の騒ぎを起こそうなど言語道断!
なのに新選組に絡み、人間と揉め事まで!アンタには鬼の
頭領としての自覚があるのかしら!?」
風「……フッ。」
ものすごい剣幕で言いたい事を言いまくった千幸の台詞を聞き終えて
から、何故か風間は笑った。その顔を見て、千幸は
更に眉をひそめる。
水「何がおかしい?」
風「いや。先程、天霧にも同じことを言われた。」
千幸は少し驚いた顔をして天霧をみた。その天霧は
少し頭を下げる。
水「そ。アンタは良い部下に恵まれたわね。」
一言皮肉を残し、千幸は風となり去った。
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