二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: とんがりボウシと魔法の365にち Weather魔法学校より ( No.12 )
日時: 2011/12/15 22:14
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: wqwCY5.u)

.。o○ 第3話*Together! ○o。.


「……以上でHRを終わります」


そう言って寝巻き姿の校長が出ていった。


「す、スノウちゃんにライくん、どうするの?」


レインが心配そうな顔をして寄ってくる。

そりゃあそうだ。
きっとレインが一番あたし等の喧嘩を見ているはずだから。


「はっ、だーれがテメーみてーな、宝探しの魔法もロクに使えないような

ヘボ魔法使いと仲良くなるかっつーのっ!」

「あたしだって、アンタみたいな性悪人間と仲良くする気なんて

サラッサラありませんからーっ! いーっだ!」

「んだとぉ?」


また喧嘩が始まりそうになる。

と、そこへウィンド登場。


「お前等、もう少し考えてから物を言え。

特にライ、お前、脊髄反射のみで動いてるんじゃないかって思うぞ。

周に7回くらい」


ウィンドさん、1週間は7日しかありません。


「ひっ、ヒデェなウィンド……。

大体、脊髄反射のみで動ける人間がいるかよっ!」

「ライなら有りうる」


あたしがそう言うとレインとウィンドもうんうん、と頷いた。


「何だよお前等3人してっ!」

「兎に角、あたしはこんなバカと仲良くしないから」


あたしが冷たく言い放つと、ライは言った。


「ふん、オレだってお前なんかと仲良くしたかねーよ」

「んー、じゃあちょっと待ってて」


レインがそう言ってあたし達の前から姿を消す。

何処にいったんだろう?
なんて思っていたら、すぐに帰ってきた。


「皆にちょっと聞いてきたよー」


はやっ!!?
いくら何でも早すぎない!!?

ていうか、何を聞いたの!!?


「えっと、私達以外の全員が、クリスマスプレゼントを欲しいらしいよ。

因みに、もらえなかったら2人に責任とってもらう……って」

「な、何だよそれ意味わかんねー!」

「そ、そうだよ! どうしてそうなるの!!?」


変なとこだけ意見が一致するんだから!

ホントにもう!
でも、このままでも困るよね……責任とるって、何させられるんだろう。


「だからさ、いっそ演技でもいいんじゃないかな?」

「え、演技?」


ライが顔を青くして聞く。
でも正直あたしもきっと、同じような状態だと思う。

演技って……あたしが?
そんなこと、できるわけ……ないじゃん?


「うふふ、できなかったら……私が刑を執行するからね?」


待ってぇぇぇっ!!!??
何!!? 何なの刑って!!?

できなかったら、あたし達の身に何が起こるって言うの!!?


「じゃ、オレも協力するよ」

「どっち、ねぇどっちに協力するのウィンド!!?」

「勿論、レイン」

「「うそだぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」


こうして、あたし達の仲良しこよし劇場が幕を開けたのだ……。

あぁ、恐ろしい……。