二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: とんがりボウシと魔法の365にち Weather魔法学校より ( No.13 )
日時: 2011/12/26 16:43
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: wqwCY5.u)

.。o○ 第4話*男も女も拳で語る ○o。.


あれから数十分……。
あたしとライは仲良くするフリの演技の練習をしていた。


「とりあえず、もう1回、挨拶の練習してみよ……?」


レインが苦笑しながら言った。


「おはよう糞ライ。いつ見てもアホ面で素晴らしいわね」

「よう、クズスノウ。ウザイ言葉をありがとよ」

「あたしこそ、名前の前に素敵な言葉をありがとう」


あたしは思い切りライの足を踏みつけながら言った。


「別に……礼を言われるほどのことじゃねーけどな?」


そしてライもやり返す。


「上等じゃないの。あたしを友達にしたこと後悔するといいわ」

「お前セリフ変だけど?

っていうか、それはこっちのセリフだっつの」


と、またここで喧嘩勃発。

勿論……殴り合いの喧嘩だ。


「ふ、2人ともストーップ!

もう、どうしてたかだか演技でさえ2人は仲良くできないの?」

「ライが悪い」

「先に手をだしたのはスノウだ」


またあたし達は啀み合う。


「大体、何でこのあたしがこのクズと仲良くしなきゃならないのよ」

「そうだよ。何でオレがこのロクでなし魔法使いと仲良くしなきゃいけねーんだ」

「なんですって! あたしはロクでなしじゃないわ!」

「オレだってクズじゃねーよっ!」


と、そこにウインドがあたしとライの頭を殴った。


「お前等いい加減にしろっつの。

演技ぐらいいいだろ。それともお前らは演技すらできないのか?」


ウインドはあたし達を嘲笑うかのように言った。

くっ……何かあの言い方ムッカつくっ!
いくらウインドだって許さないんだから!


「そうだよ、ウインドくんの言うとおりだよ。

2人は演技もできないおバカさんなの?」


れっ、レインまでっ!?

こっ、こうなったら……2人とも返り討ちにしてあげるんだから!
全員が驚くくらい上達してあげるんだからね!

ライのほうを見ると、ライも同じような気持ちだったようで。


「ライ! この2人返り討ちにしてやりましょ!!!!」

「おう! コイツら絶対許さねぇ!

オレ等バカじゃねーからな! 見とけよそこの2人っ!」


そう言ってあたしとライは鞄をひったくるように机から取って、
全力疾走で帰っていった。

ぜーったいに上手になるんだからっ!


「……バカは、扱いやすいな……」

「あはは、そだね……」


あたし達が帰ったあとに2人がそんなことを言ってたなんて、
あたしは知る由もなかった。