二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 君の隣で [テニスの王子様] ( No.2 )
日時: 2011/12/10 17:53
名前: 花 ◆tZ.06F0pSY (ID: 4/yJe86Q)

 **一章 [Pure love]**〜001.幼馴染



『容体が悪くなってた??……全く、憂花は何してんの??』

「フフフッ、ごめんごめん」


亜麻色の髪がふわりと風になびく。青いリボンは少し風に乗った。
まるで人形の様な可愛らしい顔に笑顔を溢れさせながら、少女は電話の相手と楽しげに話す。


「でもねリョーマ、頑張ってるんだよ、私??」

『知ってる。……でもたまに興奮しすぎてドジリすぎ』

「あ、失礼」

『本当の事じゃん』


憎まれ口を叩かれているにもかかわらず、楽しそうに少女は笑う。
少女の名は、葉月憂花(ハヅキウイカ)。まだ11歳である。


「あ、ごめんリョーマ。……診察の時間だ」

『……そっか。頑張れ』

「ありがとう。じゃあ、バイバイ」


電話をきると、憂花はふぅと息をついた。
ゆっくりとした足取りで自分の病室に戻ると、もうそこには担当の医者がいた。


「遅いよー、憂花ー」

「ご、ごめんなさい……」

「はいはい。さ、退院近いんだから、しっかり診察受ける!!入学式、出たいんでしょ!!」

「はいっ!!」


ここは金井総合病院。憂花の母が勤める病院だ。
生まれつき病を持っていた憂花は、一度は治したものの、また再発し、今は入退院を繰り返し続けている。
だが、憂花だってもう中学生。——入学式が近いのだ。


「……ん、異常は無いわね。」

「ほ、ホントに??」

「えぇ、本当よ。この調子なら、近いうちに退院できるかもね!!!」

「や、……やったぁっ!!」


素直に憂花は喜んだ。そんな憂花を見て、母も喜ぶ。
憂花が入学する予定なのは、『青春学園』。東京にある、憂花の幼馴染も通う予定の中学校だ。


「そのかわり、無茶はしちゃだめよ??」

「わかってるッ!!リョーマもいるし、安心安心!!」

「……全く」


喜び続ける娘に、医者である母も口元を緩めたのだった。


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


 ** アトガキ **


早速更新できた……(´・ω・`)

幼馴染→リョーマです。
あともう一人、幼馴染→仁王雅治。

てな感じです(・ω・´)


**茉莉花さん**

はじめまして!!

初コメありがとうございます!!

これから更新頑張っていきますので、よろしくお願いします!!