二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どうぶつの森ホヒンダ村だより —記憶の玉を— ( No.41 )
日時: 2012/02/19 16:39
名前: 芽衣 ◆ahfdI0buO6 (ID: D2/XByEl)

14話*私のせい*あい

どうしよう…

私のせいでさよりんとなつきが喧嘩

私にできること無いかな…?

さよりんとなつきが喧嘩をしてから3日目

私が記憶が戻ったって言ってれば喧嘩なんてしなかったんだよね

でも今言ったら完全にオイダサレル

ドカドカバンっ!

「何の音!!!???」

今の何の音!!!

私は下の階に下りた

「あい、おはよう」

「ええええ!!!!????」

見てみるとさよりんが料理器具の下敷きになっていた

「だ、大丈夫??!!」

「失敗、失敗…」

なつきの変わりにご飯作ろうとしてたのかな

そういえば私、何も手伝いして無い

手伝おうとしたらさよりんやなつきが『いいよいいよ!大丈夫』

って言ってくれる

料理担当がなつき、村の環境担当はさよりん

私が来る前は雑草だらけだったらしいけど今は普通に環境がいい

さよりんは料理器具を片付けて料理をしようとしてる

「わ、私も手伝おうか?」

「いいよいいよ!大丈夫」

またこの返事……

何で、何で何で、優しくするの?

「何で?何で優しくするの…?」

「病人だもん!あたりまえじゃん!」

ズキン

病人だから——

私が記憶喪失だから—————

私は病人なんかじゃない!!

って言いたい

でもそんなこと言ったら記憶が戻った事がばれる

そしたらさよりんとなつきと一緒にクラセナイ

嘘をついてまで自分を守る—————?

記憶が戻った事を言って自分からこの家をでる—————?

選べない…

怖い、怖いよ———

どっちも自分が壊れていきそうなきがする

「あい、どうかした?」

「いえ、なんでもありません。私、部屋に戻ってますね…」

私は部屋に戻った

でも元々この部屋は、さよりんの部屋

私が来たせいでさよりんはなつきの部屋に移動した

私が来たせいでさよりんを困らせてる—————ー?

「ご飯できたよー」

下の階に下りた

そこにあったのはぐちゃぐちゃの料理

「チャーハン作ってみたんだ!」

「お、おいしそうですね」

こ、これがチャーハン!!!???

ともかく食べてみよう!

パク

………

よかった、普通の味だ

「おいしい?」

「はい!」

「よかったー。あいの為に頑張って作ったんだ!」

私の為———?

私が記憶喪失だから?

これ以上私を不安にさせないで!!!!

「私、ちょっと出かけてきますね!!」

「あ、うん。いってらっしゃい」

ガチャ

さよりんと一緒に居たくなかった?

違う、怖いんだ…

ずっと一緒に居ると記憶が戻った事がばれると思って——

私、弱いんだ

弱虫で怖がり

だからいじめられてたんだ

私は要らない存在なの?

誰かに聞きたい

けど聞けない…

答えが怖いんだ

『要らない』って言われたら?

消えるかもしれない

そしたらさよりんにもなつきにも会えない

一生会えない

「嫌だ!そんなの嫌だ!!!」

住人達に聞こえてるはずは無い

帰ろう

「ただいま」

「おかえりー」

笑顔で迎えてくれるさよりん

こっちも精一杯の笑顔でかえした

ずっと一緒にいてね

さよりん——————

14話終