二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: MaryXmas ( No.107 )
日時: 2011/12/27 15:02
名前: 雪姫 (ID: P747iv5N)





番外編 クリパチ


舞台がレンリとエルザの帰り道に変わる。




レ[私は怖くなっていた。
 私がGに思いを伝えた時、何かが変わってしまうような気がして。
 もしそれで書け外のない友情が壊れてしまうとしたら。]

レンリ「エルザ、私……」

エルザ「クリスマスイブ、学校で大掃除やるんだって。」

レンリ「え?」

エルザ「たぶんゴキブリ一匹生き残れない。
    だから、最後だからお互い精一杯頑張りましょう。」

レンリ「エルザ……。」

エルザ「どんなになったって私は、レンリの友達だから。」

レンリ「私もだよ。」

この時、二人の笑顔はこの世に会っていい物なのかと言うくらい眩しい笑顔だった。
そして、そんな2人を陰ながら見ていたサンタ共は


アルガ「はっ、片意地張り合って。
    男を取り合った時点でもう終わりだっていうのに。
    人はしょせん見返りがなくちゃ、人と繋がっていられない。
    それはサンタも同じ、こっちを見てくれなきゃ夢やプレゼントを与える気にもならない。
    レンリ……本物のサンタなんてこの世に存在しないんだ。」

ナツ「サンタごっこはもうやめか。」

アルガの話を聞いたナツとハゲルがどこかに向かって歩き出した。

ゼゼ「何処に行くんだ?」

ナツ「確かに俺たちはサンタには程遠い。」

ハゲル「だが、サンタがこの世にいないって決めつけるにはまだ早いような気がしてな。
    見に行ってくるのさ」

ナツ「無償の愛を継ぐサンタさんって奴をな。」



****

舞台は必死に編んでいる、レンリとエルザの部屋へと変わった。

レ[それから私たちは、クリスマスイブに向けて寝る間も惜しんで編み物する日々を過ごした。]

エ[友達だからこそ負けられない。友達だからこそ、精一杯やりきらなくてはいけない。]

レ[でも気負えば気負うほど糸は解れ]

エ[編み物は一向にはかどらなかった。]

レ[そして、イブの朝。」

レンリ「うっ、うう〜ん……はっ!!いけない!つい眠っちゃった!!!!」

エルザ「どうしよう、まだ半分も」

レンリ「ハッ?!」

ソファで寝ていた少女たちが見たものは?

エ[そこにはいつの間にか完成した編み物があった。]

レ[途中から酷くいびつに編みこまれたぶっ格好だけど、暖かそうな編み物が。]

少女たちは慌ててそれぞれの家にあるカーテンを開けた。
そしたら!!

『シャー』

窓ガラスに≪メリークリスマス≫と書いてあった。
少女たちは思わずクスリと笑う。


一方その頃大掃除をしていた女子生徒たちは……

ルーシィ「綺麗になったわね。」

サクラ「これで気分も一新。新年を迎えられるね♪」

ルーシィ「そういえば、レンリとエルザは?」

サクラ「さぁ?今日はお休みみたい。」

『カサカサ……』

ルーシィ&サクラ「キャア、ゴキブリ!!!」

『グチャ』

掃除をしていた、ルーシィとサクラにマカオ……いやゴキブリはタコ殴りにされ、天国へと旅立った。