二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: Maryxmas ( No.90 )
- 日時: 2011/12/27 10:05
- 名前: 雪姫 (ID: P747iv5N)
番外編 クリパチ
今度は、少女の部屋へと舞台は移る。
ピンク色のシングルベットに座って、少女は静かに白い箱を見つめている。
レ[あれから、5度目のクルスマスが来たけれど、私はまだあのミートパイをつまみ食いできずにいる]
少女の見つめる先には森が広がっていた……(汗
グレイ(出来るわけねぇーだろ!!!
ナウシカの腐海みたいになってんじゃねぇーか!!!)
レ[私は本当は知っていた、たとえサンタが来たところで私の本当に欲しい物はもう手に入らないことを——]
『カチッ』
部屋の電気を消して少女は眠りについた。
グレイ(いったいどうすりゃーいいんだよ。
何プレゼントしたら、サンタさん正解なんだよ。)
ゼゼ「…………」
窓の外から、少女のことを見ながらどうしようか赤い服の人が考えていた——。
—次の日—
レ[翌朝、目を覚ました彼女が見たものは——
レンリ「ふぁ〜、ん?」
無残に食い荒らされた父の形見であるミートパイ
エルザ「オーマイガー、なんてことなのサンタどころか泥棒に入られるなんて!!!」
最低の朝、最低のクリスマス。
でも、彼女は不思議と穏やかな気分に包まれていた。
自分を縛りつけていた呪縛から解放されたように、父が「前へ進めよ」と背中を押してくれたように感じたのだ。
レンリ「ふんふーん♪」
神様が私の代わりにつまみ食いをしてくれたのかな?
神様がお腹を壊してる所を想像して「クスリ」と笑った。
『ガチャ』
レンリ「あっ!」
でもそれは、神様の仕業でもましてや泥棒の仕業でもなかった。]
トイレの中に、たぶん映像ではモザイクが掛けられているであろう物体で
≪メリークリスマス≫
と書いてあった——
それを見た少女は思わず!
レンリ「サッ、サンタさん?」
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グレイ「ってなるかァァァァ!!!!」
ゼゼ「ブゥゥゥ」
グレイがとんでもねぇーことをやらかしたゼゼにかかと蹴りをくらわす。
そして、今第一幕が終わった——