二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン短編集 ( No.115 )
日時: 2012/04/15 13:00
名前: ピアニッシモpp (ID: uwZWw1uD)

〜レッド×マリン〜

トキワシティ、トキワジム
そこで少年達のバトルが行われていた

「フッシー!つるのむち!」
「リザードン、火炎放射!」
「だったらピカ!かみなりだ!」
「リザードン!ほのおのうず!」

二つの技がぶつかりあい、爆発が起きた
煙がはれ、そこには——

「ピカ!」
「リザードン!」

二匹とも倒れていた

「また引き分けだな、レッド」
「グリーンがあそこで攻撃してなかったら勝ってたのになー」

彼らの名前はレッドとグリーン
マサラタウン出身の少年だ
今日はいつものようにトキワジムで対戦していた

「ちょっとポケモンセンター行って来るな!」
「ああ」




○●




ポケモンセンターに着くと、たくさんのトレーナーがいた

「何だこれ…」

トレーナーが持っているポケモンたちはみんな瀕死だった

「お願いします」
「はい、ポケモンたちはお預かりしました」
「ジョーイさん」
「何ですか?」
「このトレーナー達は…どうしたんですか?」
「ああ…それはですね」

ジョーイさんは信じられないことを言った

「はい、ポケモンたちはみんな元気になりましたよ」
「あ、ありがとうございます…」




○●




「シロガネ山に行く?」
「ああ、なぁグリーン。信じられないと思うだろうけど…」
「何だ?」
「あのな…」

俺は聞いた話を全て話した

「嘘だろ…」
「ホントらしいんだ」
「だけど信じられないな…
"たった一人の少女が十人のトレーナーを1匹だけで倒す"なんて」
「だろ?で、それを確かめるために行くんだ」

そのときグリーンはとても複雑そうな顔をしたがすぐに戻った
そしてグリーンが言ったのは

「俺も行こう」
「え?」
「レッド、お前だけじゃ頼りないからな」
「ア、アハハハハ」

その時俺は笑いしか出なかった




○●




シロガネ山、山頂

「寒い」

一番最初に俺が呟いたのはそれだった

「お前が対策をしなかったからだろう」
「だってさーバトルしたら暑くなるだろ?」
「その前はどうするんだ」
「…」

グリーンには「何も考えてないのか」って言われた
まあ…正解だけどさ
ひどくね?

「おい、レッド」
「ん?」
「もう雑談してる暇は無い様だな」

グリーンの視線の先は一人の少女

「今日は…挑戦者が多いわね」
「バトルをするのはこっちのレッドだ」
「あっそ…」

無愛想な返事
でもすごく…悲しげな声だった
ふと彼女を見てると目が合った
その時見えた彼女の目の色は…青
その瞳の奥にはやっぱり悲しみの色があった

「さぁ…バトルを始めましょうか」
「そうだな!」

彼女が最初に出したのはピカチュウ

「だったら俺も!ピカ!」
「「100まんボルト!」」

二つの電撃がぶつかりあう

「やったか?」
「まだまだね…ピウ、かみなり」
「なっ!」

正面から受けたはずなのに!

「ピカ!」
「まずは一体目…」
「…まだだ!ピカアアアア!10まんボルトオオオオオオオ!」
「ピッカアアアアアア!」

ピカの電撃がピウに当たる
そしてピウは倒れる

「何で…私が負けた…?また…闇に戻るの…?」
「そんなことない!お前はもう俺の仲間だ!」
「仲間…?」
「俺とバトルしただろ?だからもう仲間だ!」




○●




私が仲間…?
彼が差し出すのは…奇跡?
私を闇から出してくれる?




○●




「本当に…私を見捨てたりしない?」
「ああ!」

彼女はすごく…綺麗

「何かあったら俺が守るから…な?」
「あり…がとう…!」

これが彼女との出会いだったんだ