二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケ短】一つの花から生まれた子【リク募集中なのです】 ( No.178 )
日時: 2012/06/26 22:38
名前: 桜咲紅葉 (ID: tRamSAT8)
参照: http://id52.fm-p.jp/487/pokesupe0317/

戦場?パロディ
主にレッドとマリンしかでない。マリンが主人公
やたら文字数が多い、頑張った











あと少し。この至近距離だったら即死だわ………
ホルスターから銃を取り出し、弾を入れ替えた
あと少し待てばいい、あと少し待てば全てが平和に終わる
だけど今撃たれたら終わりだ。自分の身は自分で守るものだ
私は銃を見る、本当にこの世界にはこんなもの必要なのか
こんなものがあったって多くの命が消えるだけだ
私たちの得意な戦い方はただ一つ、ポケモン達バトルだ
何故今私はこんなものを持っているんだ
腰にはモンスターボールがある
コレを使えばいい、この子たちもそれを願ってるはずだ
こんなものつかわないで、そんな声が私には聞こえる

ザッザッザッ

来てしまった、あいつが
今の私が会ってはならない最大の敵

「あらレッド、久しぶりね」
「マリン…少し会ってない間に変わったな」

そう、会ってはならない最大の敵、それはレッド
私の昔の戦友でもあり、恋人でもあった人だ
私たちは旅の途中で出会って恋に落ちた
恋人同士にもなって、幸せに暮らしていた……なのに!
R団がまた行動しはじめ、私たちの手に負えなくなってしまった
そして図鑑所有者のみんなで戦いに挑んだ
図鑑所有者でない私も一緒に。バトルは一瞬の出来事だった
図鑑所有者のみんなが石化してしまったのだ
何とか逃れたのはたったの数人。その数人の中のまた数人がR団に味方してしまい、図鑑所有者同士で戦いが始まってしまった
私ももちろん戦った、いつのたまにかポケモンバトルではなく銃撃戦などに変わっていた
気が付けば私も戦っていた、様々な人の血を浴び、みんなを助けようとした
だけど私が浴びた血の分だけ仲間が減っていった
もう私はあきらめた。いつの日からか私は全ての図鑑所有者を倒し、神になろうとしていた
だけどそれもすぐにやめた、神などこの世にいないのだから
そして残ったのは図鑑所有者の私とR団の味方のレッドだけ

「さぁ、始めようか」
「ねぇレッド、ポケモンバトル…久々にやらない?」
「どうしてだ?銃撃戦の方が都合よく殺せるのに」

やっぱり昔のレッドじゃないんだね
だって昔のレッドは殺す、なんて言わないもの

「ううん、何となく。レッドとあって、私のポケモン達がバトルしたそうだから」
「いいだろう、1対1の勝負でいいな?」
「ええ」

私はこの子にかける
貴女なら…レッドを助けてくれるかしらね
頑張って、私の初めてのお友達

「チュカ!」
「行け、ピカチュウ!」

え……?嘘よね?貴方がニックネームで呼ばなかった?
ポケモンの名前で呼んだ?
………そっか、昔と違うんだったわね

「ピカチュウ!百万ボルト!」
「チュカ!ボルテッカー!」

お願い、一発で決めさせて
これ以上レッド、貴方と戦いたくないから
電気系の技がぶつかり合う、先に倒れたのは

「ピカチュウ……」

レッドのピカだった
勝った、私が勝った!

「殺せ」

そうね、レッドを殺したら全てが終わる

「早く殺せ」

うん、殺すから急かさないで
殺す…のに

「何故戸惑う」

何で手が震えるの!?やっぱり私にレッドは殺せないの?
どうして?どうして殺さなきゃいけないの?
殺さなくていいじゃない、だって私はまだ………

「貴方が好きだから……殺せないの」

私はまだ貴方を愛しているから
変ね、ずっと前に振り切ったはずなのにどうして想いは消えないのかしら
本当に……私って変ね

「だったら……自分で」

レッドは持っていた銃を頭に当てる

「やめて!」

鈍い銃声がなる、それと同時に私の手が痛む

「ど…して」
「言ったでしょ、私はまだ貴方が好きだって」

二の腕から血が出てくる、ギリギリ掠っただけのようだ

「帰ろ?そして生きよう?」
「ああ………マリン!」

振り返ってはいけない、レッドを私の前に出してはいけない
そうわかっていても体が動かない、ど・う・し・て
レッドが静かに倒れてゆく、血を出しながら

「レッド!レッド!」

生きようって言った!帰ろうって………言った………のに
全部あいつが、あいつがいたから

「サカキイイイイイ!」

許さない許さない許さない許さない
よくもレッドを…あいつの仲間にならなければ
あいつに関係しなければ!
倒す、あいつを絶対に
サカキは必ず近くにいる、なら……

「チュカ、辺り一面にカミナリ」

草は焦げ、私の周りとレッドの周りは明るく照らされる

「荒いな」
「サカキ……!」
「おっと、気を荒くするな。私はただ使えない部下を処分しただけだ」

処分ですって?何で人を物のように扱うのよ
レッドもそういう風に扱ってきたの?みんな?
そんな奴

「消えればいい!」

私が叫んだ途端、チュカがあいつに電撃を食らわせる
もちろんあいつは動かない

「勝った」

どんなに卑怯と言われてもいい。私は勝ったんだから
レッドだって、みんなも…時間を戻して生き返らせる!
その時、とある言葉を思い出した

『失った時間は二度と戻らない』

戻ったとしてもそれは違う世界
同じじゃないなら意味がないわ
もう、貴方とは会えないのね
もし許されるならもう一度貴方と一緒にいたい
私はレッドの事が

「大好き、愛してるから」

その後、近くに墓を作ってレッドを棺に入れた
そして私はその場から離れた、もう二度とここには来ないだろう
さよならレッド
私は貴方の元にいたいけど、貴方の分まで生きなきゃいけないから
私はこの場から離れる
いつか戻ってこられたら、そのときは必ず貴方の元に……

『ーーーーーーー』





















数百年後、トキワの森

「ここは…」

緑溢れるトキワの森、私はここに来たことがあるきがする
記憶がある限りはここには来ていない
前世に、何か大切なことをしたみたい
思い出せないけど辛く、悲しい何か

「君は…?」

声の方へ振り返ると赤い瞳の少年がいた

「私はマリン、貴方は?」
「俺はレッド、よろしくなマリン」


『生まれ変わっても必ず私は貴方に恋をする』