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第2話:メカクシコード
街を奔走する人たちの話
「さぁ、今日から君お前もメカクシ団だ」
唄：グリーン


希望の消えた世界は怒りすぎてちっとも飛ばない
依然俺に絶望をインプットする

ズボンの裾伸びきってポケナビのコードが揺れる
イヤホンをあてといて
とりあえず帽子を被っていれば問題ないな
「目隠し完了」
いつもどおり視えない場所に
電灯が赤く光ればまたシュールな景色になる

案外今日が来なくても、ちょっと変な相棒を連れて
生涯不安症なお前と明日へ共に行けそうかもな
「さぁさぁ、なんかないのか」と
ユレ気味にこの時刻めば
そうそう悪いもんじゃないか
まぁ、飽きないうちは


ジュースを一口呑み込んで　２つ目の遮断機を右へ
期待に胸が詰まって　口元がちょっとニカッとしそうだ

強がりになりきって　走り気味にリードするけど
少し空気に馴染んで　誰にも気付かれていないなら
断然ＯＫ
「任務続行」　
あと２０分　引けないだろう？
スニーカー結び直して
「ほら、合図だ。クールに行くぞ」

上昇中の温度なら、冷気で一気にトばすぞ
延々拡大中の街を西へ、北へ、お前のそばへ
「おいおい、結構オーバーだぞ」
金髪の少女が笑えば　残念
解らないだろうな　隠し切れない　お前じゃ


募集人数無制限
無論、途中参加も歓迎
募集要項無条件
服装は自由


自称ウブなお前だって　合言葉言ったら即加入
そりゃあそうさ俺なんて
ニジオタコミュショーヒキニート
だが問題ないぞ
「気分最高」
振れる未来　止まない警鐘
ネオンが不意に消えれば　さぁ、フードを脱いでみろよ

案外明日が来なくても、楽しげな仲間達連れて
生涯不安症なお前と明日へ共に行けそうかもな
「さぁさぁ、どんなもんなんだ」と
赤い目こすって見渡せば
なんだ、つまんなくもないな
じゃあ、冷めないうちに

いただいてしまおうか