二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン短編集【シリーズ:「これが私の最後」編】 ( No.51 )
日時: 2012/01/08 10:07
名前: ピアニッシモpp (ID: ow35RpaO)

【第6話】

あれから数日経った今日、やっぱり病気が出始めていた

「ゴホ!ゴホ!」

「カノンちゃん、もう外に出れないの?」

「コトネちゃん、ごめんね。もう無理らしいの」

あ、しょんぼりしてる

「カノン、ポケモンとは居ていいけど、外に出ちゃダメよ」

「わかってるよ母さん」

ホントに厳しいな

あ〜あ、もっと遊びたかったな〜

「私はここに毎日来るよ!」

「ありがとうコトネちゃん…そういえばヒビキ君は?」

「そういえば居ないね?」

あらら、気づいてなかったのか

「雪が見たいなあ」

ふと私は呟いた

「この部屋窓側でよかったね!今年の初雪もうすぐらしいよ」

初雪かあ

そのとき私は生きているのだろうか

「ごめん二人とも!」

「遅いってコトネ、ヒビキ君」

「あはは〜」

ついでに私たちは窓を境に話している

あいてるけど

部屋  窓  外
カノン | ヒビキ、コトネ

「二人とも、真剣に聞いてくれるかな?」

「何?」

「どうしたの、カノンちゃん」

二人ともきょとんとしてる

「あのね私、明日か明後日に死ぬかもしれないの」

「「え!?」」

今度は唖然としてる

「元々酷かったの、本当は始めて会った日に私、死んでたんだよ?」

でもあの子のおかげで私は少しだけ幸せな日々が過ごせた

「だから明日、私のところに来て見送って?明日じゃなかったら明後日も
そうしたら私、幸せに死ねるから」

「わかった!」

「カノンちゃんの頼みなら仕方ないってコトネ!」

「二人とも、ありがとう」

私達はそれから今まであった事を話し合った

そして…

「カノンちゃん、また明日」

「また明日ってコトネ!」

「うん、また明日」

その日々ももう終わりが近づいていた

その日の夢は何も見なかった


次回に続く

次回で終わりです…多分