二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【少年陰陽師】虚空を駆ける星の如く ( No.21 )
日時: 2012/01/03 10:14
名前: 光彩 (ID: 2Qew4i4z)

【第十二話】

数刻後。空はぐったりとした面持ちで、あてがわれた自室に倒れこんでいた。

つい先ほど、この邸の主である安倍清明と話をしていたのだ。

自分は突然姿を消した兄を探していること、その兄に突然襲われたこと。

それらを話した後、私は気を失っていたところを安倍清明の

孫である安倍昌浩という人と、清明の式神に助けられた

ということを知った。まぁ、それはともかく。

今彼女が倒れこんでいるのには理由があった。

別に清明と話すことには何も問題は無いのだ。

問題はその後ろに控えていた式神さんたちなのだ。特に青い髪の人。

なんたって、睨まれる。それはもう何がそんなに気に食わないんだと

突っ込みたくなるくらいだ。あんな物騒な顔で睨まれても困る。

ああ神よ。天照らしまする大神よ。私は何か悪いことをしたのでしょうか。

ただでさえ手首怪我するわ、足は捻るわ、頭は打つわで、満身創痍だというのに。

自分で言うなと突っ込みを入れられそうだが、事実は事実だ。

なのにその横にいる緑っぽい髪の人は呑気にこっちを見ているだけで、

さらにその横にいた女の人なんて、疲れた顔で溜め息

なんざ吐いている。まあ、溜め息くらい吐きたくなるわなと

心の中で軽く同情してから彼女はころんと寝返りを打った。

そして、溜め息とともに小さく呟いた。

「あー、怖かった…」




本当に小さくささやかな呟きだったが、それを

神将たち三名が聞き逃すことは無かったとかあったとか_______。



        *      *      *

物騒な顔の人…青龍
緑っぽい髪の人…太裳
その横にいた女の人…天后

と、いう感じです(笑
十二神将は耳がいいと原作に書いてあったので
つい、こういう流れに。