二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【少年陰陽師】虚空を駆ける星の如く ( No.40 )
- 日時: 2012/01/30 12:15
- 名前: 光彩 (ID: vOB0vHGS)
【第二十六話】(二十四話の続きです)
「_____久しいな、冴月」
「……影、羅」
夜空に輝く月を背に、彼女は背後の人影に向き直った。
凛とした冴月の瞳が、苛烈に光る。
「……死に損ないが、何の用?」
「全く、随分と失礼な言い草だな」
『影羅』と呼ばれた人影が、飄々と返す。
凍てつくような冴月の眼光にも、彼は全く怯んだ様子がない。
静まり返った境内。しんとした空気の中、影羅は唐突に切り出した。
「小夜の血、我が手中に落ちた。___片方だけだがな」
「______?!」
「あとは、妹の方さえ手に入れば完璧なんだがな。
奴は小夜の後継、虹水晶を真に扱う事の出来る器だ」
はっとしたように、冴月が後ずさる。黒曜の瞳がわずかに揺れた。
その様子をあたかも楽しむかのように、影羅は口端を吊り上げた。
そのまま、軽い口調で続ける。
「あー、結構大変だったんだぞ?確か昴っていったかあいつ。
なかなか自我が強くてな。最後の最後まで抵抗するもんだから、
記憶を消す羽目になっちまった」
「そこまでして、何を……」
黒曜の瞳が、影羅を剣呑に睨みつける。冴月の声音は、明らかな怒気を孕んでいた。
ふっと笑って影羅が返す。
「虹水晶……、一度は砕けてしまったが、小夜の後継とあらば、
再生させるのも容易だろう。そして俺は、全てを手に入れる」
刹那、影羅の体が青白い炎に包まれた。それと同時に
その姿は炎とともに掻き消えた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「小夜……、私はどうすれば……?」
悄然と冴月は呟いた。赤い巫女装束の裾が、夜風を受けて翻る。
______『小夜』。今は亡き、虹水晶の真の使い手。
そして、我らが一族『空狐』の姫______。
* * *
うわー、なんていう中二展開←棒読み
勢いで書き殴った結果こうなりました(ry
では、『空狐』の説明を少し。
よみは「くうこ」。多分。
天狐と同レベル、または上位の妖です。
詳しくはウィキペディアを参しょぉ…(殴
影羅書くのが楽しすぎるww\(^p^)/