二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 “真選組ファンクラブ” オリキャラ募集中! 序章更新 ( No.20 )
日時: 2011/12/30 22:24
名前: ジェクロ ◆GK3CvBUrBw (ID: NM3d.9Bq)






「はぁ? 真選組ファンクラブ?」



 副長室の前を通りかかった時に、妙な単語が聞こえた。
 その単語は、私が楽しそうだから会員になったファンクラブの名前だった。





    第一条“入り口は門だけではありません”





 私の名前は甘月恵美カンズキメグミ、真選組の一番隊副隊長をしています。
 只今、土方さんに頼まれた書類が全て書き終わったので、持っていこうとしたところです——が。
 正直、今は入りたくないです。

 今さっき土方さんが言っていた真選組ファンクラブ。
 最近、ネット上で話題になって、今日初めてアクセス数が百万人突破した、と管理人さんが言っていました。
 だが、今ここで、恐れていたことが起きてしまったのです……!!


「おい、何ゴチャゴチャ言ってんでィ、恵美」
「えッ!? 聞こえてました!?」


 恵美は突然話しかけられた沖田に驚き、書類を落とす。
 書類がバラバラになってしまったので、恵美は急いで書類を整頓する。


「話の続きをしますぜ、土方さん。
 さっき言ったとおり、最近ネット上では真選組ファンクラブて言うサイトが有名らしいですぜ、はいコレ、サイト」


 沖田が土方に携帯を渡す。
 画面には、「真選組ファンクラブにようこそ!」と大きく書かれていた。


「……攘夷志士どもが作った情報所かもしれねぇ、調べ様があるな、総悟、お前調べておけ」
「だってよ、恵美」
「なんで私なんですか!? 沖田さんの仕事でしょう?」


 恵美がそう言ったが、沖田は何事もなかったように部屋から去っていく。
 そんな自由気ままな姿を見て、溜息を付いた。





「なんで私が……、こんなの、監視の山崎さんや葵ちゃんに任せればいいのに……」


 恵美は愚痴をブツブツ言いながら、携帯を出して、例のサイトを見る。

 真選組ファンクラブは別に攘夷志士が作ったわけじゃないから、別にいいと思うんだよな。
 って言っても、実際管理人さんには会ったことないんだけどね。

 恵美は新しく書き込みされた文を読む。


「悪そうな人は誰もいないのになぁ……」


 ネット上で会って話したことある人は少ないほうだと思う。
 管理人のエメラルドさん、沖田さんと土方さんなどのイケメンが大好きな向日葵さん。
 優しい京都弁のりぃさん、良く話してくれる会い↑お父さん。
 他の人も、悪そうに思えないしなぁ……。

 そう思いながら門から出たその時。
 門の横にある壁を軽々と飛び越える人がいた。


 ……え?

 ちょっと待って、もしかして、まさかまさか——。


「侵入者ぁ!?」


 その女性と思う人は、そのまま屯所の屋根に飛び移り、走っていった。