二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【デュラララ!!】 あなたと私と時々、池袋 ( No.10 )
日時: 2011/12/28 10:58
名前: 久方花 ◆ZQ/K8LY1o2 (ID: iTW0Fx5P)
参照: あれ...甘くもないしギャグでもない...←

グロくなるかもです(え←




——そんな通りを軽やかに走り抜ける青年の姿。

黒闇のような色の服をまとい、

闇よりも深く、何色にも染まらない漆黒の髪。

咲にはその青年が悪魔のように見えた。

そして——咲は青年と目があった。



青年は新しい玩具を見つけたかのように、

ニタリ、と笑った。魔法にかけられたかのように、

スローモーションのように、咲にははっきりと

その笑みが見えたのである。



青年はナイフを投げた——咲に向かって、まっすぐと。

何の躊躇いもなく。

(え、ちょ、嘘...そんな恨まれることしてないけど...)

(さよなら、みんな。私は上京一日目で亡くなることになったけど、

みんなの心の中では生き続けるからねっ)

ぎゅっと目を瞑る。


ザシュッ——聞いたことのない音。

きっと肉の裂ける音なんだよね。



「痛っ...くない...?」

(え...もしかしてもう天国!?)

「まあ...その...大丈夫か?」

低くて格好良い声が響く。

状況が分からず、目をそっと開けた私の前には、

金髪で、今まで見た絵本のどんな王子様よりもイケメンな人が、

腕から血を流しつつも、私をかばってくれていた。


(え...血ってことは...まさか!?)







うあああキャラ崩壊しそうなうえに甘とかギャグとか無理そう←

がんばろ←