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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【デュラララ!!】 あなたと私と時々、池袋 ( No.19 )
- 日時: 2012/02/22 17:36
- 名前: 久方花 ◆ZQ/K8LY1o2 (ID: iTW0Fx5P)
- 参照: あれ...テスト十日前...だと?
唖然、茫然、不完全。
私に起きた「その事」は、宇宙人が私に話しかけた、だとかそんな規模
の大きいことではない。
なんていうんだろう。具体的に今までの事を説明すると、まず“シズち
ゃん”と呼ばれたイケメンの手をひいて、私はっ...私は?
何故?————彼の手当をするため。
何処へ?————私のアパート。そうだ。そこで手当をするはずだった
のに...
「荷物片付けるのわすれてたぁぁぁぁぁ!」
ドアを開けた瞬間、私の目に飛び込んできたのは、高く積み上げられた
ダンボールだった。
後ろにいた彼が、遠慮がちに聞く。
「もしかして、上京一日目ってとこか?」
「そういうことになりますね...すっかり忘れてた」
「そうか、だからノミ蟲——臨也のことも知らないのか」
イザヤ?私の頭の中に、クエスチョンマークが飛び交った。
まあその言葉の意味を知るのは、また別の話。
目の前のイケメンは親切にも、
「とりあえず俺が荷物運ぶから」
と言った。すごい迷惑かけているのに、心なしか
彼は微笑んでいた。さっき、悪魔さんといたときと、
全然違うような気がして。
なぜだか分からないけど、いつものように、すぐにお礼が言えなくて。
今の自分がいつもと違う気がして。
そして、ダンボールを異常なほど、軽々と持ち上げている
彼を見て思う。
そういえば、まだ名前聞いてなかった——と。
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