二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【Drrr】 あなたと私と時々、池袋 ( No.3 )
- 日時: 2011/12/27 14:38
- 名前: 久方花 ◆ZQ/K8LY1o2 (ID: iTW0Fx5P)
第一話
舞落ちる雪とぶっ飛ぶ自販機
全米の心、いや全私の心はゆれにゆれていた。
——4月から来良学園に入学するために、
私、朝丘咲は東京に上京しました!
そして今日は上京1日目。荷物はとりあえず借りたアパートに
押し込み、学校の近くの「池袋」というコンクリート
ジャングルを散策しよう、と思い立ち現在に至る、と。
上京一日目が楽しくないはずがない!
と朝から浮かれっぱなしの私。
まあ、とりあえず私が何で
こんな時期に上京したのか、というと——
「ええええぇぇええぇえぇぇぇええ!!」
学校中に私の絶叫がこだまする。
——こだまでしょうか。いいえ、誰でも。
そう、あれは忘れもしない二学期の終業式。
私は絶叫したあと、某CMのワンフレーズを思い出したのを
鮮明に覚えている...ていうのはまあどうでもいいとして。
「高校が廃校って...どういうことですか!?」
私は声を震わせて目の前の新人女教師——鬼川睦美
通称むっちゃんに恐る恐る訪ねた。
「そのまんまの意味だよ。村とかそーゆー系が勝手に
決めたんだからアタシたちじゃどうしようもできないんだよな」
そのまんまの意味——むっちゃんのハスキーボイスが私の
頭に響いて、消えた。
私は上京する前、こういっちゃ悪いが超がつくほどの
田舎に住んでいた。
保育園、小学校、中学校——全校生徒一ケタは当たり前。
タヌキはいるしキツネも時々いるしちょっとした
ど○ぶつの森みたいなところで、私は結構気に入ってた。
しかし今回は田舎であるが故の不運。
私が狙っていた高校、というよりここから一番近い高校がそこで
あった。他の高校の事は一切考えず勉強していた。そしてさらに
不運であることは、他の高校がどれだけ頑張っても片道3時間で
あることと、県下の秀才たちが通うトップ校である、ということ
だった。
「高校行けるのかな...私」
やはり輝かしい青春を割いて勉強するしかない...と思ったそのとき
「安心しろ、咲。お前高校行けるから」
(え...?ちょ?どういうことむっちゃん?)
勝ち誇ったかのような笑みでむっちゃんは私にこう言った。
「この前にアタシが直々に池袋にある来良学園ってとこに電話をかけ
た。まあ推薦のやつを出せばよかったんだが、どこに置いたか
忘れちゃってな。咲、お前は特例で合格だってさ」
「むっちゃん!ありがとうむっちゃん!今まで名前の通り
鬼みたいだなとか思ってごめんね!この前職員室でむっちゃんの
プリンこっそり食べちゃってごめんね!!」
「プリン食べたのお前かアアアアアアアア!!!」
とまあむっちゃんが荒れ狂ったり、それを見た校長が鬼と
間違えて通報したり、と色々あったのはまた別の話。
一緒に住んでるおじいちゃんとおばあちゃんは賛成してくれたし、
海外で働いてるパピーとマミーにもメールを送った。
田舎を出る最後の日、むっちゃんにお礼を言いに行って
私はこの村とサヨナラした。
これが大人の階段をのぼるってやつなんだな、と私は
思った。
とりあえずここまで。全然デュラキャラに触れれなかったorz
次回からはきっと出ます!誰かが!←