二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ぬらりひょんの孫 忘れないよ 第二章 ( No.61 )
日時: 2012/01/22 09:38
名前: 亜鶴 (ID: JFBEfYhr)

早速書きます!




第一幕  「いやな風」   





早朝————とある神社





「風が呼んでいる。嵐がきそうね。」



いやな風が風鈴を綺麗な音で奏でる。



「香織さま」風鈴の音と共に凛とした声が後ろからした。その声の持ち主は少年。


「来たわね、圭吾君」老婆はニコッと微笑んだ。


「はい。」
「お孫さんは今日来るようですか?」たずねた。



「うん、来るわ。風が教えてくれる。『千里』は来るってね。」

(更新再開)
「チリンチリン」風鈴は激しく揺れ、綺麗な音を奏でる。何度も…

静かな会話の中、香織は鳴り響く風鈴を見つめる。とても険しい目つきで。

「香織様はお孫さんと会えること嬉しいですか?」

「あの子に会えることは嬉しいわ…千晴も喜んでいるし。けれど現実のことを考えたら、ここには来てほしくないわ」

「封印の守護や獣たちとの戦い…きっと縛られてしまう」香織は嫌な予感を予想して、孫のことを心配していた。少年は気遣かって、「大丈夫!僕ら守護者たちが、お孫さんを命に変えてもお守り致しますからっ!だから香織様は何も気にしないでください!」胸に手を当て、強く強く言い張った。少年は勇ましく、頼もしかった。

「ありがとう…でも命は大切にしなさい。私たち桜依姫は命に変えて守る程偉くはないの。」

◆普通な人間と何も変わらないただの人間◆

◇自分たちは何も特別ではない。神様でもない◇

◆この体に流れる血のせいで…命は狙われる。◆

「命は1つしかない、だから…大事にして。」

「はい…」そっと頷く少年を見て、香織は微笑した。
((あの人にそっくり…))昔の忘れることのない記憶を巡った。忘れることのない愛しい人を少年に照らし合わせる。




          



           続く…




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