二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン【トリップ】 〜夢みたいな現実〜コメ募集! ( No.2 )
日時: 2011/12/28 11:48
名前: 柳 ゆいら (ID: jIh6lVAe)

1話   「よりによって」

「……白恋の門前?」

わたしは目を疑った。

うん、とりあえず、名まえと現状説明をしよう。

わたしは闇原零梨(中2)。健全な、ね。そして、現状説明。

1.つい数分前、花に水をやろうと思って窓べりに向かった

2.花が落ちそうになった

3.あわててとろうとしたら、思い切り前のめりになって、12階から落ちた

4.いまなぜか、「白恋」と書かれた板(?)のぶら下がる(!?)門の前にいる。

というわけだ。

「どうなってるのよ。まあ、普通に考えてトリップでしょうけど。」

『白恋』ってことは、おそらくイナズマの中だろう。あ、なんでイナズマのことを知ってるかは、後で話す。

にしても、妙に静か。もしや……。

校舎の左の階段の下からは、妙な熱気が感じられる。

手すりからのぞくと案の定、試合中。

「ん、アレは……。」

左側を見ると、青いヒラヒラマント。あ、あれがいるってことは、あっち側は雷門中か。

となると、あっち側にいるDFのポジションにマフラー少年がいるってことは、あっちが白恋中か。

「………………は……?」

わたしは思わずうす目になった。

どうなってるわけ?なんであのアニメファンがいるわけ?あ、オタクか。

……うーわー。あの天才ゲームメーカーさんと目があったよ。あのアニメオタクしか見てなかったのに。

ピッピーッ!

ホイッスル?どうやら前半終了らしい。みんなベンチ行き。

わたしは階段を下りて、はじっこのあたりでコートを見ていると、あの天才ゲームメーカーさんが寄ってきた。

「ん、なんかわたしに用?鬼道有人さん。」

「なっ。なぜオレの名まえを?」

鬼道有人さん動揺してる。ま、あたりまえか。わたしが一方的に知ってて、わたしのことなんて、相手側はなにも知らないんだから。

「どうでもいいじゃない、そんなこと。で、なんのご用ですか?」

「なぜ、朱子をずっと見ていた?」

「なに、アンタは自分を見てほしかったわけ?なら見てあげてもいいよ、後半だいたい30分。」

「そういう意味じゃない。」

分かってるさ、そんなこと。

「朱子とは知りあいだから。以上。これ以上はなにもいえません。ほかになにか?」

「………………………………………いや。」

鬼道有人さんは、マントをひるがえして退散。コートにもどって行く。

「あっ、そうだ。」

わたしが一声出すと、鬼道有人さんはピタリと止まった。

「吹雪士郎って、前半DFだった、あんたたちのさがしてた奴のことだけど……。」

鬼(なぜそんなことまで……?)

「後半、絶対気をつけた方がいいよ。確実に分かってることを言うと、後半から吹雪は、FWにつくから。」

「どういうことだ?」

「言ったまんまのとおりさ。あれ?後半始まるよ、行かないの?」

わたしが言うと、彼はわたしを一瞬睨んで、コートにもどって行った。



                              1話終了