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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 絶園のテンペスト ( No.20 )
- 日時: 2011/12/28 19:08
- 名前: 睦月 (ID: WK165lPD)
銀色の蝶
…。でも真広、警察が投げ出した何の手掛かりもない事件をどうやって解決するんだ?
「あの〜…。」
吉野は後ろから声をかけられた。
「はい?」
振り向くと、そこには「自分」がいた。えっ?
「うそ!?俺!?」
また、龍も驚いていた。
「えっと、どちら様?」
「俺は、龍。高1だ。おまえは?」
「僕?僕は滝川 吉野。高2。ところで、何かな?」
吉野か…。龍は上で呼ぶか、下で呼ぶか悩んでいた。
「えっと、滝川…さん。ひ…じゃない、葉風という人を知りませんか?」
葉風?吉野は少し考えた。
「知らないな…。」
「そうですか。ありがとうございます。」
そう言うと、龍君はまた違う人に訊いていた。なんなんだろう?少し気になったが、墓参りに行かなきゃ…な。
「そうですか。ありがとうございます。」
やっぱり、ここにも姫はいないか…。しかし…。あの滝川っていう人、なんだか気になる。こうなったら飛ばしておくか。
『樹の中の樹 大樹の中の大樹 我が言葉において—聞き届けたり!』
龍が掴んでいた電柱が、崩れる。そして腕輪が光る。
『彼の者の後につけ 我が願い聞き届けたり!』
つぶやいた瞬間、腕輪から銀色の蝶が現れた。
「よろしく頼む。」
銀色の蝶は滝川の後を追っていく…。
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