二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 絶園のテンペスト  ( No.75 )
日時: 2012/09/23 07:47
名前: 睦月 (ID: pm796894)

2つの不合理

「——お前はその人形に釘を打った。」

その頃…。真広と吉野は海岸付近を歩いていた。

「それで何らかの魔法がやっと発動し、遠く離れた孤島の魔法使いと話せるようになったんだよな?」

「ああ。本当に話せるだけの頼りない魔法だがな。
                そしてオレは取引をした。」

「オレはそちらに手を貸してやる。その代わり、愛花を殺した犯人を見つけろ。…とな。」

真広はただ1人笑う。まるでどうでもいいかのように。

「愛花が殺されたのは不合理だ。魔法も不合理だ。…なら、その2つをぶつければ辻褄が合う。」

「愛花を殺したやつをこの手で殺してやれる。」

 ドオォォォン…!!

「見ろ、吉野。あれがオレらが止めようとしているもの、その力の一部だ。」

海から大きな何かが出てくる。

吉野は呆然と見つめ、真広が興味なさげにみつめる中。

 果実!?鎖に巻かれた巨大な…!?