二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブンGO  —夢—コメント求む!! ( No.7 )
日時: 2012/01/01 08:27
名前: 柳 ゆいら (ID: jIh6lVAe)


——story3.部活——


キーンコーンカーンコーン……

「起立、礼、着席!!」

先生が出ていったとたん、みんなは樹の元に寄っていった。
樹はと言うと、とうぜんのように「なにか質問?」と聞いている。

「ねえ、朝河くんって白恋中から来たって言ってたけど、北海道から来たってこと?」
「うん、ちょっと用事があって、越してきたんだ。」
「サッカーはやってたの?」
「え……あ、うん、まあ……。ホーリーロードの前日に猛吹雪の中クマおやじに襲われてね……。」
「クマおやじ??」
「あっ、いや、いまのは気にしないで。」

樹はあせってそう言った。質問した女子は、ふ〜んと言っている。
天馬といえば、自分の席からじっと樹を見ている。

「天馬は聞きに行かないの?」
「信介だって。」
「えっと……だって、質問攻めにされたら、大変かなぁって。」
「だよね。」
「天馬も?」
「うん、俺もそんな感じ。」
「へえ……。」

ふたりはそろって、人の群がる中にいる樹をじっと見ていた。

————次の休み時間————

「えっと、名まえ……。」

気がつくと、天馬の席の近くには、樹がいた。

「俺? 俺の名前は松風天馬。天馬って呼んで。」
「やっぱり……。」

樹はぼやいた。
天馬にははっきりきこえ奈なかったのか、

「なに、なにか言った?」

と聞いた。
樹はあせりながら、

「う、ううん、別に。僕は樹でかまわないよ。君のことは、松風君でいいかな?」
「うん、全然いいよ。」

天馬はにっこり笑った。

「あ、そうだ、部活ってどうするの?」
「部活? う〜ん、そうだなぁ……
 じゃあ、ボクは——。」
     つづく