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「悪いな、日影は少し年上をバカにする様な目で見るんだ…すまんな」
「いえ…」

謝罪の言葉を述べて来る近藤に、「大丈夫です」と冷たく返すアルテミス。そして黒髪の瞳孔開きっぱなしの男ーー土方十四郎が立ち上がった。
「とにかく！コイツは屯所で身元が確認するまで預かる事にする、もしかしたら不定浪士絡みかもしれないからな、だから偽名を使ってるんだろ」
その言葉にアルテミスは強ばって声を発した。
「いえ！本名ですから…親がてん…異国人でして」
無理矢理、話しをこじつけて来る。早くココから出たい。そしてお迎えが来て欲しい…心の中で泣きそうだった。
しかし土方に一発殴られた。
「おい、ガキ…あんま大人の世界に足突っ込んでも何も得しねぇぞ？」
（ガキじゃねーですよ…一応アンタの人生100回やり直すくらいは生きてんですが）

そしてアルテミスは沖田ミツバの名を借りて、ひとまず真選組に居る事にした。
先程、アルテミスを睨みつけた総悟がアルテミスの腕を引っ張った。

「近藤さん、ちょっとコイツ借りて行きますぜ」


第一訓　終わり