二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブンGO〜なくしたくない物〜 コメントください! ( No.121 )
- 日時: 2012/01/15 12:32
- 名前: 柳 ゆいら (ID: jIh6lVAe)
20.備えあればうれい無しです
車「うわああっ!」
バシャーンッ!
水の中にすごい音をたてて落ちていく人が、今回で3人目。おいおい、これくらい余裕で乗りきろうよ。じゃないと、アンリミテットシャイニングとエシャントダークの合わさったチームには勝てないぜ? って、おととととと。これ以上は禁句だったよな。
「大丈夫ですかっ? あっ。」
俺は葉の上をわたりながら反対側の地面に行くと、持ってきていたバッグからタオルをとり出した。
「はい、これ。」
葉の上からずり落ちてしまったキャプテン、霧野先輩、車田先輩にタオルを渡した。先輩たちは一瞬キョトン、としてたけど、すぐに笑顔で受けとってくれる。
霧「ありがとう。おまえ、準備いいな。」
「あ、いえ、別に……。でも——。」
霧「でも?」
「まずいんじゃないかな((ボソッ」
神「なにか言ったか?」
「えっ、い、いえっ。あの……えっと……頑張りましょう、って。あはは……;;」
キャプテンたちはまゆをひそめたけれど、俺は笑いつづけた。いや、俺もけっこうあせってます、あせってますよ?
あせってますがね……バレちゃいますからね;; 本来の目的が。全部バレないようにしとかなきゃ、いろいろと不都合なんですよねー、アハハ……。もちろん、みんなにも言いません。
風「ふきおわったら、特訓をつづけるぞ!」
全「はいっ!」
なんだかなぁ、風丸さんも。変わんないよな。真剣なところ。特に、サッカーに対してとか。
風「? どうした、ユエ。ぼーっとして。」
「え、あの、いえ……。ただ、少し昔一緒に暮らしていた人のことを思い出して……今どうしているんだろう、って……。」
風「そうか。でも、今は特訓に集中だ。」
「はいっ。」
13時間後
神「はあ……けっきょく今日は、1回も向こう岸まで渡れなかったな……。」
車「ユエ、おまえ神経すごくないか? 運動の。」
霧「ただ者じゃないよな、あの特訓がクリアできるとか。」
風「コツをつかめば、おまえたちだってできるようになるさ。な、ユエ。」
「え、あ、はい。……たぶん、コツをつかめば……うん、たぶん。」
霧「たぶんってなんだ、たぶんって。」
だってコツつかめばできるとか知らないもん。なんとなくでやってみたしさ。あーあ、お腹すいた。……いや、気にするのは、先輩たちか。
完全もうクタクタって感じだよ。
今俺たちは、特訓が終わって、廃墟(?)みたいな、みんなのかくれ家の場所に戻ったんだよね。そのあと、みんなもここにもどってきたってわけ。……分からなかったら分からなくてだいじょうぶだよ。
ていうか、みんなグッタリ。ゆかに寝ころがってないの、俺と大人の人だけだよ。
「あの、円堂さん。」
円「なんだ?」
「きょうの晩ご飯、作っていいですか?」
全「晩ご飯!?」
さっきまでグッタリとゆかに寝っ転がっていたみんなが、ガバッと起き上がった。うーわー、さすが男子だと思うよ。
「は、はい;;」
円「え、でも材料なくないか?」
「いえ。長居にもなるかなーと思って、リュックをこっそり。その中に、だいたいなんとなく、まあ少し野菜を。」
円「そ、備えがすげぇ……。」
「備えあればうれい無しってやつですよ。」
と、いうことで、いちおう許可が下りた。
リュックの重さは、いちおう言いますと20キロですww これを言ったら円堂さんに「おまえすげぇな! 元々なにやってたんだ!?」と聞かれましたww ふつーにサッカーだけど。
リュックの中から出す物は……まあ、定番のあれといきますか。
じゃあ問題。こういうとき(合宿とか、お泊まりとか、その他いろいろ)の場合の定番ってなんだと思う?
正解はカレーライス。飯ごう機は持ってきておいたし、気を使っての日の炊き方は、ずっと前にやったことがある。だいたい4年前。あとは……じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、あとは……グリーンピースかピーマンでも入れようかな。
1時間30分後
「できましたよーっ。」
全「やったぁ!」
みんなは飛び上がってきた。イメージくずれます、先輩方。
輝「すごくおいしそう!」
「うん、だいたい晩ご飯は、いつも作ってるし。」
狩「ユエ、すっげぇうm ユ「黙れ、狩屋。」んぐっ(←口をふさぎました)。」
天「はやく盛って!」
「はい、はい。」
みんながキラキラした目を向ける中、俺は慣れた手つきで盛っていく。けっこう緊張するというのを知らんのか、先輩のくせにっ!
「……盛り終わりましたよ。どうぞ。」
全「いただきまーっすっ!」
はあ……。行儀だけはいいみたいだな、みんな。
つか、俺家政婦かってんだよ!