二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブンGO〜なくしたくない物〜 コメントください! ( No.215 )
日時: 2012/01/28 18:25
名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: z52uP7fi)

32.痛み



後半は、チームゼロからのスタートだった。
ごく普通にはじまるわけもないのだが、なんとも酷い始まり方だ。
シュウが白竜にパスをした瞬間、

ユ「おわっ、と。」

ボールがユエをかすめた。白竜の「チッ」という舌打ちが、剣城にははっきりと聞こえる。ねらっていたらしい。
こぼれたボールを、DFがひろうと思われたが……
先に雷門陣地に入っていた、シュウに奪われた。
さらには、ユエをかこむように、何人かが雷門の陣地に入ってくる。

ユ(いやー、後半始まって5分もしないうちに、まさか俺を潰しに来るとは……予想外満載だなぁ、きょうは♪)

普通の人ならば、こんな風には考えられないのだろうが、ユエは別だ。こういう経験を、イヤと言うほどしてきたのだから、ここまで冷静なのが、むしろユエの「普通」らしい。
1秒に2回ほどの速さで打ってくるボールも、身のこなし軽やかに、悠々とよける。

ユ(ま、普通のシードなんてこんなものか。……イヤ、一般社会じゃこう言うのを『スゴイ』って言うんだろうけど。)
白「よけてばかりとは、おまえも落ちぶれたか?」
ユ「ほお。よくそんなことが言えるや。」

ユエはそう言って、ボールを足にしている白竜に向き合った。……つまり、動きを止めたのだ。

白「いい度胸だ。後悔しろっ。」
ユ「そんなことも、いつまで言ってられるかなぁ。」

白竜は、ユエに向かって思いっきりボールを蹴った。
が、

白「なっ……。」

白竜の蹴ったボールは、動きを止めたユエの体に当たったのではなく……



ばっちり足で受け止められていた。

ユ「このていどなんだなぁ、やっぱり『普通』のシードは。」

ユエはそうつぶやきながら、ボールを蹴った。一瞬、ゼロの選手に当たるかと思われたが、ボールは選手のはるか上を行く。と、同時に、少し強い風がふいた。
気にせずシュウが飛び上がるが、もうすでにそこには、ユエがいた。さっきの風は、むろん、ユエが移動したときの風である。

シ「ユエ……。」
ユ「シュウのジャマをしているようだけど、本当に約束があるんだ。……ごめんな。」

ユエはそう言ったあと、天馬にパスを出した。だが、天馬にパスを出したものの、天馬の打ったシュートは入らないと想定していた。
もちろん、案の定入らなかった(←飛ばしてすみません)。

ユ(やっぱり天馬の化身シュートじゃダメか……となると、進化じゃないとだめだよな。)

もうすでに、白竜とシュウの化身は見ている。あのふたりの化身が合体することも、ユエは予想していた。1度だけではあるが、見たことがあるから。当然ながら、今のみんなはボロボロな状態だった。

ユ(さすがにムチャはさせられないよな……。となったら……。)

ズキッ

ユ(えっ……?)

不意に、左足に痛みが走った。にぶくではあったが、骨を刺激するような痛みだった。
が、すぐその痛みはなくなった。

ユ(な、なんだったんだ、今の……。)


〜5分後〜


たった5分で、さっきまで立っていたみんなは、もう倒れそうな程になっていた。それもこれも、化身同士の戦いや、白竜とシュウの合体した化身の影響であった。だが、ひとり……ユエだけは、立っていた。

ユ(やっぱりシュウと白竜の合体化身は、ちょっとまずかったな……。)

ユエがみんなにかけ寄りながらボンヤリ思っていると、コートに入ってくる人々がいた。
大人だった5人。
イナズマジャパンにいた5人。つまり…………

















































































































円堂たちだった。

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やっと円堂達が出てきたー!!